ゆめノかけラ
koi
基本的に(例外もありますが)、その日見た夢の話です。
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人魚なあなたに恋をしたんだ
夢の中で、わたしは男性になっていた。川のほとりを、
大好きな彼女と歩いていた。彼女の髪はふわふわの
天然パーマで、色は薄く、日の光に透けると金茶色に
輝く。肌はピンクがかった白。すこし目の間が離れて
いて、頬のあたりはふんわり丸い。美人というより
かわいいタイプだ。わたしは薄い青のスーツを着て
おり、彼女と歩きながら、満ち足りた甘い気持ちを
味わっていた。
と、突然、彼女に体当たりされ、川にふたりで落ちる。
派手な水音と、服が濡れる冷たい感覚。息できない、
と焦って水面から顔を出すと、さきほどとはうって
かわって楽しそうな表情の彼女がいた。しかも足が
消え、虹色のうろこがならんだ、魚の尻尾になって
いる。あっけにとられていると、「やっぱりこっち
のほうが気持ちいいわ」と彼女は笑う。呆然として
いたら、彼女はその姿のまま、泳いで遠くへ行って
しまった。視界に××川、という看板があった。
なんだ近所の川じゃん、と思ったら足が水底についた。
近くのスーパーで彼女の好物の、板チョコがバラ売り
しているものを買い込む。服はいつのまにか乾いて
いる。店を出ると、おばさん達が、ほら、彼女、
ちゃんとつかまえてないとまた逃げるわよ、と
話しつつ駐車場の一角にひっぱる。そこには水を
はった電話ボックスに閉じ込められた彼女がいて、
わたしは悲しくなった。逃げてもいい。彼女が
そのほうがしあわせなら。わたしは電話ボックス
をあける。水が流れる。手を広げると、彼女は
「わたしには..いるのよ。それでもいいの?」
とわたしに腕をまわしながら聞いた。「それでも
いいよ」とわたしは答えた。一緒にいてくれるなら
それでもいい。
周囲のおばさんたちは、よかったわねぇ、と口々に
言いながら帰っていった。床にチョコが散らばった。
* * *
同性・異性の性転換がたやすく、かつ、異種間の
恋愛も許されている世界だったのだろう。
しかしおきてから妙に気分がよかった(爆
2001年06月28日(木)
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