あることないこと
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2003年10月29日(水) 明日に向かって撃て!

警官の制服を着ました。

もちろん衣装としての偽物ですが。
いやいや偽物も本物も違わんだろうと言う方がいらっしゃると思いますが、なぜって僕はそう思ってましたから、どっこい明らかに偽物でした。

話が前後しますが、今日は2時間ドラマのエキストラのお仕事。
放送局、放映日、何も分かってない状態で撮影に参加してまいりました。
場所は世田谷区成城の東宝撮影所。
でも設定は埼玉。鑑識の人たちの背中にもパトカーにも埼玉県警と書いてありましたもの。

で、偽制服。
貴重品は携帯して行くように言われ、尻ポケットに財布を突っ込もうと手を滑らせても滑らせても自分の尻をなでるばかり。なぜってポケットの場所にはポケットっぽい縫い目がついているだけでした。上着の胸ポケットも同様。
しからばと、上着のポケットに入れたらそのまま床に落下。ポケットは袋状になっておらず、上着に穴が開いているだけの状態でした。

ただし上着ポケットがただの穴なのは、内側につけたベルトからぶら下がる拳銃、無線機などのホルダーがポケット穴を通過して、ポケットから出ているように見えるための仕掛けでして、もしかしたら本物もそうなのかもしれません。

衣装は可能な限り省略されてるのですね。(感心)

さて、撮影所といっても敷地一帯がそうなのではなくスタジオやら何やら複数の建物が近くに点在している感じでして、死体のあった歩道は普通に公道でした。だからジョギングする人や自転車がしょっちゅう死体の横を通り抜けていきました。
公道なのだけどもう照明用のタワーが常設されているのがいかにもな感じでしたが。

肝心の撮影に関しては、別事務所の年輩ベテランエキストラっぽい人たちが微妙にいい位置をとっており(といっても五十歩百歩でしょうが)僕はやじ馬整理の、立ち入り禁止テープ前の警官になりました。カメラの位置からいって確実に背中しか映っていません。いや、背中が半分映っていればまだいいほうかも知れません。

3年前のauのCMが背中半分。いや1/3。
背中役者道、邁進中です。

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