あることないこと
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くにひさ の日記を真似て、 というわけでもでもないですが、僕も一緒に観てきたので この歌舞伎観劇の日記を。 いろいろ説明を省くので、くにひさの日記を先に読んでいただくとありがたいです。
やはり一番楽しめたのは夜の部一番最後「人情噺文七元結」 これは歌舞伎のいろいろな形の中でも現代の芝居とほとんど同じ形式で、唄による筋の展開などもなく、「お江戸でござる」感覚で楽しんでいただけます(?)
個人的には、博打好きの駄目親父のために自ら進んで廓に身を売る娘・お久役の坂東新悟がよかったのでした。(涙) なんだか12歳で、だから見る前は全然知らなくて、それなのに筋書き(パンフレット)で一人前に紹介に1ページ使われていたりして、えー、なんだよー、このガキーとか思っていたのですが、(役者としてのいがみと焦り混じり) なんだかもうせりふがよくて…新悟のせりふ1ヶ目から既に涙目になってしまってました。
芝居の始まる前に読んでいた紹介によると、最近芝居の面白さに目覚め、ぜひ女形をやっていきたいと思っていたのに、父親譲りの伸びをみせ(背の)、12歳にして身長170cmになってしまったと(父親の弥十郎は180cmはあったはず)。あとさらに変声期。
それでもがんばって娘を演じるいじましい姿と、父を助けようと若い身空でがんばるいじましい姿が妙に重なってしまったのか…、 もうそのシーン、そこの新悟のせりふ、新悟の眉間のしわ、全てツボみたいになってしまいました。
そして涙のコップが表面張力でこぼれるのを踏ん張っているところに、勘九郎さん演じる駄目親父の情けない返事→爆笑→涙だー
いいなあ、歌舞伎 いいなあ、勘九郎さん(←新悟はどこにいった?)
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