昨日、二十歳になった。 誰かが言っていた通り、なにも変わらない。 自分の誕生日なんか興味ない、とか思っていたのに。 友達が合流第一声におめでとうって言ってくれたり、メールをくれたりした。 それだけで、存在が救われたような気持ちになったんだ。 10年を闇のなかで見ていた気がしてた。 まだ浮き上がる途中、無事に浮き上がれるかも分からない。 最近、ちゃんと眠れるようになった・よく笑う・ちゃんと言う・ちゃんと怒る。 それから、よく遊ぶ・よく出掛ける・泣くことも、出来るようになった。 案の定あの日の予感はそうなって、そのひとから告られた。 それの少し後、友達の友達からも告られたけれど、もう暫くは特定の男も要らない。 あたしは男のひとと友達で居ることが出来ない。 いままでもそうだった。 だから楽な女友達と遊びまくる、男はあとでいい。恋愛なんて興味ない。 成人式が近い。 19歳から20歳になる時よりも、18歳から19歳になる時のほうが苦しかった。 ひとの悪口を言わない。 嘘を吐かない。 自分に誠実に生きたいと思った。 誰かに流されず、大人にもなれず、溶け込まないような人間で居るよ。 あたしは、今、未だ、大人にはなれない。 うたをうたうよ。 元気でいよう。 悲しくてももう生きれる気がした。 死にたいと今までと変わりなく思うこともあるだろう。 だけど、死ななかったから、これからも思って傷を作るだけだ。 さようなら。
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