乾いた地に咲く花





たくさんの悲しみと
たくさんの喜びを背負って
僕は飛び立つ


どこへでもなく
風が吹くままに進む
背負ったものの重さを感じながら


ぼくはそうして撒いていく
悲しみと喜びとを一緒に撒いていく
そうして新たに悲しみと喜びを背負う


背負ったものは重さがないのにとても重たい
だからとても疲れるのに
ぼくは停まれない
忙しなくミツバチのように集め
また撒いては集める


とっても重たいんだ
重たいけれど愛しい





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