桜路。
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えぇ、あれは確か1ヶ月ほど前のことでした。 私はいつもどおり10分ほどの道を駅まで全速力で歩いていました。辺りに人気はなく寒々としていて、私の心にはなんとなく、何か悪いことがおきるような、そんな予感がしていました。 目の前を黒猫が横切り、12月の13日が金曜日であることなどを思い出しなどしつつも、私は必死に駅を目指しました。途中何もないところで転んだり、車に轢かれそうになったりすらしました。今思えば、あれは私への警告だったのかもしれません。この先へ進んではいけないという。 しかしとにかく私は必死でした。何がなんでも駅へたどり着かねばという思いで一杯でした。 そして、板に覆われたゴミ捨て場に差し掛かったときに、彼が、いたのです。 彼は私のはるか上の方を行く存在でした。頭も良く、しかし私が彼に感じる感情のほとんどは嫌悪でしかありませんでした。えぇ、勿論あの時まではの話です。 彼がいるのは珍しいことではありませんでした。そこは彼らの溜まり場だったのです。それまでも私は毎朝彼の姿を眼にしつつ、なるべく目立たないように道の端を通り抜けていました。目をつけられるのが恐ろしかったのです。しかしそれでもほかの道を通ることをしなかったのは、もしかしたら一種のスリルを味わっていたからなのかもしれません。 その日も私はいつも通り、道の端を小さくなりながら歩きました。 本当にいつも通り、何も変わったことが起きる要因などなかったはずなんです。 しかし、何か違和感がありました。落ち着かない気持ちであたりに視線をやったとき、私はその理由に気が付きました。 彼が明らかにこちらを気にしているのです。 私は慌て、怯えました。彼の気分を損ねるようなことは何もしていないはずでした。 しかし彼はこちらに視線を向けないまでも、いつもとは違い、私に大きなプレッシャーを与えてきていました。気にしていない振りをしていたのでしょうが、ものすごくあからさまでした。 違ったことといえばもうひとつ、彼の足元にオレンジ色の何かべちゃっとした物体があったことでしょうか。 気にはなりましたが、それが何かを見定める余裕もなく、私は足早に彼の横を通り抜けました。すると視界に入らなくなったごみ捨て場から、彼が道の反対側、つまり私のいる側に来ているのが音でわかりました。 私は思わず道の中心に寄り、微妙に小走りになりました。怖くてたまらなかったのです。 彼は私の前までやってきました。私はまた彼の横を通らなければいけなくなりました。いえ、そのまままっすぐ進めば彼の真下を通ることになるのです。そんな恐ろしいことをする勇気はなく、私はさらに道の中心へとずれました。 そして彼の横、いえ、彼の真下よりも少し道の中心に寄ったところを通ったとき、
べちゃっ
と何かが私の真横に落ちました。 びっくりして視線をやると、それは先ほど彼の足元に落ちていたオレンジ色の物体でした。 それが何だったのかは未だにわかりません。ただひとつはっきりしていたのは、彼がそれを持って、私の上まで運んだということです。 私は彼を見上げました。視線が絡み合い、そして
にやり( ̄ー ̄)☆
彼はそう笑うと、ごみ捨て場へと飛び去っていきました。私には確かにそう笑ったように見えたのです。 信じられないとは思います。でもこれは本当にあったことなんです。私だって驚きましたよ。 いえ、その後は時間が違ったり出かける用がなかったりで彼とは会っていません。 分かっていただきたいのは、私は決して彼らが嫌いなのではないということです。むしろこの事件以来、つい彼に関するサイトをめぐってしまった位です。 えぇ、嫌いではありません。好きですよ。あの頭の良さには感動すら覚えます。 ただ、この事件だけに関して言うならば、私の彼に対する思いはただひとつ
ふざけんなぁっ!
この一言につきるでしょう。当然じゃないですか。服についてたらどうしてくれるんですか。遅刻ぎりぎりだっていうのに。 失礼、少々長くなりすぎてしまいましたね。でも、これは本当にあったことなんです。嘘ではないんです。どうか信じてください。 以上、証言を終わります。
カラスって・・・人気ないのかな・・・(←やっと1つ見つけた) ・・・ってわけでいろいろ同盟入ってみたのが今年最後の更新ってこれじゃ駄目ですか駄目ですよね来年こそは嘘をつかない人間になりたいと思います。反省終わり。まる。 ところで同盟って登録しなきゃ駄目ですか・・・?面倒じゃんねぇ・・・リングじゃないんだし・・・(どうよこの子) 結局今年ぎりぎりです。今年は年賀ページとか用意する余裕ありませんでした。しくしく。 しっかし長いなぁ・・・読んで下さった方いたらありがとうございます〜!(いるのか・・・?)
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