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2020年09月08日(火) 心に響いた言葉

井伊直政が死の2週間前に家臣に支えられながら筆をとり息子の為に残したと言われる言葉がとても心に響きました。それは「成敗利鈍に至りては、明の良くあらかじめ賭けるに非ざるなり」という言葉でした。井伊直政の生き方を表した言葉だと思います。井伊直政は徳川家康の四天王と言われた家臣ですが、他の家臣と違く、三河のもともとの譜代の家臣ではなく、途中採用の形で家臣となった人でした。そして若い事もあったと思いますし、井伊直政の率いる軍団の家臣も元は武田家だった人達をまとめて井伊の赤備えと言われる軍団を作りました。そのような事もあり、常に結果を出して徳川家の中で自分の価値を表していかなければならないという状況だったと思います。なので特に関ヶ原の戦いでは、抜け駆けで開戦のキッカケを作ったり、もう戦いは決着しているのに、島津の軍を追いかけて戦ったりと結構無茶をしています。そしてその時の怪我をおして西軍の敗将との戦後交渉の仕事をしたので、怪我が悪化し2年後になくなったと言われています。井伊直政の生きた戦国時代、または戦いの中では、一瞬で決断をして瞬時に行動しなければならない場面がたくさんあっだのだと思います。その時に、自分の決断が賢いのか?愚かなのか?自分の決断した事が成功するのか?失敗になるのか?自分の決断は良かったのか?悪かったのか?それは全てが終わってから分かる事で、あらかじめ分かる事ではない、だからこそ自分が決断した事をひたすらに行動するしかないし、たとえ結果的に失敗になったとしても、男には失敗を恐れずに決断してやらなければならない事がある。そんな井伊直政の生き方がこの言葉に出ているのでは?と私は思いました。


kanno

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