★宮部みゆき。『ブレイブ・ストーリー』

久しぶりに徹夜読書した(笑)。
知っている人はわかると思うが、この本、めちゃめちゃ分厚い。
上下巻それぞれが辞書ぐらいだから、手に取るのが重い。
上巻の前半、現世の部分を風呂やら待ち時間やらにコマ切れに
読んでいたが、なかなか進まなくて困った。
そう、ちょうどハリポタを初めて読んだときの、魔法学校に
入学するまでみたいな感じ…。

それにしても、ハマった。
私はRPGゲームはしないし、その手のファンタジーはどうかと
かなり危ぶんでいたのだが…まるで映画のようだった。
たとえば「ネバーエンディングストーリー」のような。
とにかく設定がものすごくきっちり出来ていて、安定感と
安心感がある。
ゲームのファンタジー?なのに、謎かけばかりのわけわかめな
セリフでなくて、きちんと登場人物の言葉が生きている。
もちろん、小学生がこんなにしっかりしているとはとても
自分ちのムスコ(ワタルと同じ小5)を見てたら思えないけれど、
それでも、大人が思っているよりももっと色々なことを
考えていて、それを見つけたり探したりしていく時期なのだろうな、
ということがよくわかった。
人間て、本当に弱い存在だと思う。
だけど、その自分をありのまま受け入れるということ、なのだ。
そして、自分の運命を嘆くのではなくて、自分の運命に立ち向かえる
ような自分に変わることができたら…
そこにはどんな結果が待っていても、きっと受け止めることが
できるに違いないのだ。
勇気をくれたワタルに、感謝。
2004年06月21日(月)
By ちゃいむ

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