☆佐藤多佳子。 『イグアナくんのおじゃまな毎日』

ふふ。はらだたけひでさんの挿し絵が、とてもキュート。
ホントにイグアナはこんなのか、と思わず思って読んでしまう。
でも、本当のイグアナは、もっとグロイ(笑)
さらに、本文中にもあるがお世話がめちゃめちゃ大変なのだ。
以前テレビで、イグアナを放し飼い(もちろん家の中)している
のを見たことがあるが、あの時はたまげた。
部屋の中はまさに、ジャングル。緑と木と湿度。
人間が飼っているのではなく、熱帯密林のイグアナのすみかに
人がおじゃましている、という雰囲気だった。
そんな環境がいきなり振って沸いたようにお気に入りのサンルームを
占拠し、悪戦苦闘する樹里とパパとママ。
イグアナなんて捨ててやる!と言いつつ、なんとなく毎日共生していく
ストーリーは目新しいものではないけれど、家族達の無責任さに
情けなさがリアルで、それに主人公樹里の冷めた小学生ぶり
と淡い恋が、さりげなく楽しめた。

恐竜好きのムスコが読んだら「イグアナ飼いたい!」とか言いそうで
怖いかも・・・・
この本、しまっときたいような、出しておきたいような。
2002年01月17日(木)
By ちゃいむ

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