★加納朋子。 『沙羅は和子の名を呼ぶ』

引き続き、加納朋子強化月間の一環(笑)。
延長してやっと読めた、この本。やはり、ハードはハードル高い。
この長いタイトルも、矛先を鈍らせた理由にちょっとくらいはなったかも。
読んでみたら、「このタイトルにしてこの話っ!」と思ったけれど。
さて、これも加納さんお得意の10のお話からなる短編集。
だが、今までと違って連作ではない。
だから、話ごとに大きくその雰囲気を変えている。
しかし共通することは、純粋な謎解きではなく、不思議が持つ意味を登場人物が
理解する、そんな印象なのだ。
感想は書きにくいが、個人的には「黒いベールの貴婦人」「天使の都」
が好き。
「哀しみを癒す過程」が、ここでは限りなくやさしい。
「商店街の夜」も、とても幻想的でいいな。
2001年07月26日(木)
By ちゃいむ

My追加

*back *next *Menu *First *New!! *Mail *Home* 

Edit by オレンジミルク。