引き続き、加納朋子強化月間の一環(笑)。 延長してやっと読めた、この本。やはり、ハードはハードル高い。 この長いタイトルも、矛先を鈍らせた理由にちょっとくらいはなったかも。 読んでみたら、「このタイトルにしてこの話っ!」と思ったけれど。 さて、これも加納さんお得意の10のお話からなる短編集。 だが、今までと違って連作ではない。 だから、話ごとに大きくその雰囲気を変えている。 しかし共通することは、純粋な謎解きではなく、不思議が持つ意味を登場人物が 理解する、そんな印象なのだ。 感想は書きにくいが、個人的には「黒いベールの貴婦人」「天使の都」 が好き。 「哀しみを癒す過程」が、ここでは限りなくやさしい。 「商店街の夜」も、とても幻想的でいいな。 |
2001年07月26日(木) |
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