★太田忠司。 『3LDK要塞山崎家』

表紙のイラストにちょっと違和感を覚えたが(決して嫌いな絵柄ではないが
できればイラストがない方が束縛されない)、読んでみて大笑い。
こんなにばかばかしい話を読んだのは(しかも最後まで)初めてだ。
太田忠司さんのミステリは何冊か読んでいたので、図書館で調べるとき
この題名を見て、「いったいどんな話?」と見当もつかなかった。
それが・・・この「家庭内冒険小説」・・・うーん。
戦車いきなり出てくるし!
読んでる最中に、きっとニタニタ、にやにやしていたと思う。
奇想天外という言葉では片づけられない、ハチャメチャストーリーで、
そしてミステリではなかった;;^^)
そして・・・この楽しさが隅々まで共有出来うるのは、たぶん一部の人間
なのでは?と思い当たる。
「この日輪のかがやきを恐れぬのなら、かかってこい!」なーんて、
懐かしすぎて涙がちょちょ切れる・・・。
「ひとって食えるのか?」・・・これならもうちょっと新しいか?
あくまでも、笑いに徹したことが、かえってよかったと思う。
いい気分転換になった。

2001年07月24日(火)
By ちゃいむ

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