殺人のない話がどうも続いている(笑)。 佐藤多佳子さんの本は、初めて。 友だちに勧められている時に、ひょっと図書館で見つける、 そういうパターンが最近けっこう多い。 なにか非常にラッキーな気がして、そんな時はニヤニヤしてしまう。 (ほとんどの場合、一度や二度聞いただけでは、作家の名前を覚えられない からだ) さて本題。 なんの予備知識もなく臨んだが、最初落語の話についていけるかと ちょっと不安だった。 以前北村薫さんの「円紫師匠と私」シリーズを読んだが、もう忘れて しまったし・・・・。 しかし、いつしか「言えない」不器用なキャラたちに、自分を重ねて、見ていた。 個性の強すぎる(笑)キャラクター達のかもしだす「困った」雰囲気、 遠回りしながら長い時間をかけて育まれていく、ひとつの場所。 自然な時の流れがゆっくりと流れている・・・・。 最後の「発表会」のシーンでは、胸がつまって泣きそうになった。 恋物語は・・・・ちょっと気恥ずかしかったけど。 |
2001年07月11日(水) |
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