★佐藤多佳子。 『しゃべれども しゃべれども』

殺人のない話がどうも続いている(笑)。
佐藤多佳子さんの本は、初めて。
友だちに勧められている時に、ひょっと図書館で見つける、
そういうパターンが最近けっこう多い。
なにか非常にラッキーな気がして、そんな時はニヤニヤしてしまう。
(ほとんどの場合、一度や二度聞いただけでは、作家の名前を覚えられない
からだ)
さて本題。
なんの予備知識もなく臨んだが、最初落語の話についていけるかと
ちょっと不安だった。
以前北村薫さんの「円紫師匠と私」シリーズを読んだが、もう忘れて
しまったし・・・・。
しかし、いつしか「言えない」不器用なキャラたちに、自分を重ねて、見ていた。
個性の強すぎる(笑)キャラクター達のかもしだす「困った」雰囲気、
遠回りしながら長い時間をかけて育まれていく、ひとつの場所。
自然な時の流れがゆっくりと流れている・・・・。
最後の「発表会」のシーンでは、胸がつまって泣きそうになった。
恋物語は・・・・ちょっと気恥ずかしかったけど。
2001年07月11日(水)
By ちゃいむ

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