恩田作品は、「六番目の小夜子」に続き二作目。 同じく高校生を主人公にした作品だが、ワタシの中ではこっちの「ネバーランド」 の高校生たちの方がだいぶしっくりきた。 最初は誰もがとらえどころがなかったけれど、段々4人の距離が近づいてくるに つれ、それぞれの性格や役割が見えてくる。 ひとりひとりの持つ内面の謎の部分が、寝食を共にする中で次第に明らかに なる・・・。 ただやはり、一作目ほどではないが、「自分はもうそんな世界が遠い」という 目線は残る。 もっと、早く読みたかったと思う。
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2001年06月06日(水) |
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