P-diary
Piccolo,Play,Practice,Pleasure,Process,Pray,…Precious!

2001年05月30日(水) 「うたうための声(3)」

『ハーモニー』

第3回目の授業だが、本日は定例の職員会議。
しかも前日の噂では3時間くらいかかるかも…って授業に間にあわん!!
半ば諦めて、欠席届を出しておいた。
が、会議が終わったのが5時半。微妙だ。
実習生に指示を出して、帰り支度ができたのが6時半ちかく。
とりあえず、今日は車で出勤していたので、一旦家まで戻り、迷った末、駅に走った。

昔から、私は遅刻が嫌いなのだ。時間にルーズなのがいや、と言うのではなく、遅刻して入っていく、すでにできあがっている状況の中に遅れて入るというのがいやなのだ。
今日の状況は、そういう点では最悪。
しかし、今年の私は今までとは違う。勇気を振り絞って(大げさだが…)ホールへ。

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50分近く遅れてはいると、ピアノの周りにみんな集まり「夏の思い出」を歌っている。
そっと入り口に近い集団の後ろにくっつく。
が、様子がおかしい。みんなの歌っている「音」は楽譜とは違っている。
どうやら、別パートの練習をしているようだ。
同じ調子でとりあえず歌ってみる。

しばらく練習がつづき、やがて先生が、「じゃあメロディの方と合わせてみましょうか」とピアノの向こう側のグループに声をかける。
え??
…どうやら、むこうとこっちでパートに別れているらしい。
今さら向こうへ移動することも出来ず、よく分からないままに下のパートを歌う私。
しかも、順番に3人ずつ前に出て歌わされる。さりげなく後ずさりをし続け、最後に4人で歌った私。

歌うこと、しかもこういう「唱歌」を歌うことについてはちょっとしたトラウマのある私は、初め、むちゃくちゃブルーだった。
ところが。
実際、自分の番が回ってくるころには、嫌だと思う気持ちはほとんど消えていた。(完全にでは、なかったが)
通常パートの人の音を聞いて、自分の音をそれに添わせる感じ。
ああ、今寄り添っている、ってのが何となく感じられて、気持ちがいい。
ハモルってこんなに気持ちがいいんだ。

その頃になって、今日の授業のテーマが「音を聞く」ことであることを知った。
自分の音だけでなく、周りの音、相手の音を聞いて、それに合わせる。
私は、なんとかついて行けたが、合わない人はとことん合わないようだ。
特に、リズムが変則的なところなどは、気持ちは音符通りに歌っているつもりなのに、実際の音はずれている、なんてことも多い。
苦戦している人は少なくなかった。

後半は「この木 何の木」を。
これも“合いの手”を入れながら、最後は主旋律と合いの手と5人ずつで合わせた。
ぴったり!とは行かなかったが、最後に上手く噛み合うと、本当に気持ちよくて、楽しかった。
歌の授業は、とりあえずこれでおしまい。
最後の授業に参加できて、本当に良かった。


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