日常喜劇

2006年11月03日(金) 兄詣で・1


今年は真田関係を網羅する勢いで信州にばかり来ているが、今年もいよいよ
大詰め、真田信幸詣でに行ってきた。連れは相変わらず、真田フリークの
ハルカである。真田信幸は真田幸村の兄で松代藩真田10万石の初代藩主。
現在私がもっとも尊敬している歴史上の人物にして、いつか大河ドラマの
主役にしてほしい人物である。どうしても父・昌幸や弟・幸村の知名度には
負けるが、無能暗愚だった訳ではない。むしろ初代で立派だったんだから、
兄のお膝元の松代ならさぞかし持ち上げられてることだろう。そう期待を
して行ってきた。
まずは地元のローカル線で高崎まで出て長野新幹線へ。あっという間の朝
10時には長野に到着してしまった。私の場合、田舎暮しで旅行でも東京発
朝10時に乗るのが精いっぱいなのだが、信越方面は出易いのですぐ着いて
しまった。
駅前のホテルに予約してあるので荷物を預けて観光に向かう。バスに乗って
川中島古戦場へ。ここで神社を詣でて信玄と謙信の銅像を見てふらふらし、
市立博物館を見た。見るつもりもなかったんだけど、今日は文化の日で無料
だというので一巡したらけっこう展示物が充実していて楽しかった。絵巻物で
見る川中島の合戦とか、絵の人間が動いていて面白かったし。
その後、バスに乗っていよいよ松代へ。松代10万石は、埼玉にある川越10万石と
似たようなカンジでしょぼいのかな、と思っていたが、駅前に着いたら川越
より更に田舎で驚いた。どうやら「真田」で村おこしをしようとする気は
上田より随分薄いらしい。駅前にどどんと彫像が建っている弟に比べて
いかにも控えめなカンジが、さすが兄だ。でもところどころ真田家の家紋の
六紋銭があしらわれていて、探すのもなかなか楽しかった。
駅前で自転車を無料で貸してくれるというのでレンタサイクルした。名前を
記帳したら、先に徳島からの客の名前があって負けた気分になる。…徳島か、
どうやってここまで来たんだろ。
そして自転車なんて必要ないくらい近所にあった松代の城跡へ。でも、国
指定の文化財になっている割には堀と石垣ばかりのシンプルさでちょっと
寂しかった。だって武田・上杉の家名に負けて、初代藩主たる兄の面影が
全くないんだもの。
次は真田宝物館へ。その前に信州名物そばを食べたが、シンプルでなかなか
美味しかった。しかしここも、駅前にしては全然真田で売り出す気がないらしい。
腹がふくれた後は宝物館へ。ここも、文化の日だからと言って無料で公開
していた。ここにはけっこう兄の面影があちこちあって、展示物にも兄の
ものがちらほらあって幸せだった。父から兄への書状とかね、ああ夢が
膨らむわv
その後、学校跡を見に行くとここも無料公開中。弓道場とか槍術場とか
柔術場とか、広くて人が居なくて入ってよいので見られて幸せだった。
さらに、ちょうど雅楽の演奏をしていたのでラストの一曲だけ聞いてきた。
雰囲気だけ、陰陽師を書くのに頂きましたv
ところで兄の銅像がない。上田の駅前には大きくて立派な幸村像があるのに、
ここ松代にはどうして初代藩主たる兄の銅像がないのか。中興の藩興しに
一役買った恩田木工さえ銅像があるのに、なぜ!?
お寺は4時までと時間が差しせまっていたので、お墓を見に行くために
お寺へ。真田家の菩提寺である長国寺へ向かった。ここなら兄の銅像も
あるかしら、と期待して向かったら、ここにもやはり恩田木工の墓の案内は
あれど兄の案内はなし。なんで!?
不審に耐えないけれど寺内を見ていたら、すごいものを発見した。魂屋、と
言われる大きな建物である。魂を安置するという名目で建てられているには
大き過ぎるそれは、左甚五郎の作と言われている彫刻があったり金の意匠に
六紋銭が入っていたり、あまりに立派過ぎて度肝を抜かれてしまった。本殿が
これくらいの寺だっていっぱいあるのに。しかも国の重文ですか!さすが兄!
さすがに立派!今日最後にいいモン見た!ステキ!
すっかり感動してしばらく眺めてしまった。頭の中はすっかり兄モードだ。
いやんスキスキvvv
歴代藩主の墓も見た。父や幸村の墓も一緒に建てられてて感動。しかも幸村と
その子・大介の墓は兄の正面ですよ、たまんないね!パンフを見たら、幸村の
墓があるから幸村目的で来る観光客が多いらしいが、違う。ここは兄メインだ。
兄を偲ぶために来る場所なのだ。この、静かにすごいところがたまらんわ。
4時を過ぎてしまったのでさっさと追い出されてしまったが、秋の夕暮れに
兄の墓を詣でるって素晴らしいシチュエーションで、人も少ないし静かだし
たたずまいは立派だしで大感動だった。脳内兄祭大規模開催中だ。
真田信幸ってやっぱり偉大だったのね…v
長野駅前に帰って来た後、早々にお土産を買って少し早いけど晩ご飯を
食べた。だって一度ホテルに入ってしまったら再び版ご飯のために外に
出るの辛過ぎるんだもの。夜はラーメンを食べた。ゆきむらラーメン、と
いう名前に惹かれて食べたのだが、味はごく普通だった。看板に「三回
食べたら止められない」と書いてあったけど、どうしてもあと2回行きたく
なる味ではなかった。
部屋に入ると早々に風呂に入ってダラダラしたが、私がPCと「真田太平記」の
DVDを持ってきたのでそれの鑑賞会になった。もう大興奮の大はしゃぎ。私も
6月に買ってまだ一度も見ていないどころか未開封だったんだけど、渡瀬恒彦が
17才の少年役を演ってるのがイタかった。しかし丹波哲郎の父・昌幸役は
乗り移ったかのようにハマり役で素晴らしかった。幸村はテンション高くて
頭悪い子っぽくてちょっと驚き。兄を主役に作られているようだ。何しろ
キャストの一番最初に名前出てくるしね!で、途中で眠くなって2話まで
しか見られなかったけど、大満足で11時前に寝た。スゴイ健康的な旅だ。


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牛良 [MAIL] [HOMEPAGE]

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