…の、小説を読んだ。 大河ドラマであんなに騒がれているのに、 近所の図書館ユーザーはマイペース人間ばかり なのか誰も借りていなかったのだ。で、 読んでみたらあまりにもドラマと違うので驚いた。 主人公、千代のダンナ山内一豊は本当にヘタレ。 功名のために一番槍で打って出ることばかり考える、 とてもじゃないが大将の器じゃないタイプ。でも 賢い妻の千代が、あれこれと助言を与えてせっせと 夫を昇進させていくのだ。まず第一印象からして もっと面構えのいい男かと思ったのにガッカリ、とか 言われている時点でこの夫婦の位置関係がはっきり しているだろう。千代は、男というのはいつまで 経っても子供のようなものだから子供を育てるように あやしていけばいい、とか考えてせっせとおだて上げる。 夫も「千代は何もわかってない」と操作されている ことに気付かないまませっせと昇進していく。 信長も秀吉も、ダンナより妻の方が上手だとすぐ 気付いて、一豊の真面目一本ぶりしか評価しない。 …かなり、かなりドラマと違うだろう。 あの初々しく甲斐甲斐しいヒロインが実はそんなに したたかで打算的だったなんてすごいギャップだ。 あげくラストは、実力に見合わぬ栄転で土佐22万石の 国主となった一豊が、土民の反乱を恐れて(というか 抑えきれずに)千代の反対を押し切って男達を皆殺しに してしまう。それを知らされていなかった千代はため息を つき、一豊に「わしがあんまりバカだから呆れてるのか」と 言われてあっさりと「まぁそんなものです」と答えてしまう。
「終わりかよ!?」
思わず小説に向かってツッコんでしまった。 …いやー、これなら真田太平記の中で、幸村が兄を評して 「天下を納むるに足る人物」と言った気持ちが解るわー。 これであの誠実で聡明な優等生のくせに頑張り屋で国民 第一な兄が13万石なんて納得いかないわー(作者違うけど)
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