日常喜劇

2006年03月12日(日) ドキドキ真田・2


朝風呂は大理石の内風呂に入りに行った。
もちろん朝から懲りずに真田ヲタトーク。もうそろそろ一緒に入ってる
女の子グループの目線が痛いのだが、楽しいのでやっぱり語り続けた。
朝ご飯もやっぱりお部屋で。今朝もまたほぼ完食の勢いでよく食べた。
だっておいしいしvいつまでも食べていたので危うくチェックアウトに
間に合わなくなりそうになり、慌てて身支度を整えて外へ出た。今日は
これから、荷物をフロントに預けておいて石風呂へ入りに行くのだ。
ところで今日はあいにくの雨でかなり寒い。石風呂に行く途中、
足湯を見つけたので早速入った。ちょうど人がいなくて寒い中、
足だけ温かいお湯につかってかなり幸せ心地だった。
そして満足のため息をついた後、石湯へ。ここは真田太平記の作者、
池波正太郎が看板を書いた温泉で、作中に何度も出てくる別所温泉の
舞台として扱われているので、こちらとしても思い入れが深い。
何しろ佐平次とユキが始めて出会った場所でもあるし、ユキが
男になった場所でもあるし、ああもう真田太平記万歳!(>□<)
連れのハルカは感激のあまり風呂の岩に抱きついていたが、私も
心境的には感極まっている。こ…こんな狭い風呂であれやこれ!?(何が)
風呂を出た後は旅館へ戻り、身支度をして駅へ向かった。この駅というのが
またレトロで可愛い上、駐車場からホームへの仕切りがないのでそのまま
入っていけるという気安さ。途中の駅も当たり前のように無人だったし、
もやの立ちこめる山々を見ながらのんびり揺られてだいぶいい心地だった。
さて再び上田へ到着。昨日は城へ行ったので、今日は文字通りのお楽しみ
スポット・真田太平記記念館へ。本来なら一日のうちに両方こなせる行程だが、
二人してじっくり派だったので一日ずつ分けてちょうどよかった。さて
聖地の中はまた楽しかった。博物館の中をいちいちこんなじっくり見たのは
始めてだろう。だっていちいち思い入れが深いんだもの!真田太平記に出てくる
城のほとんどは今、城跡になっていて寂しい限りなのだが、その跡地を見る
だけでもモチベーション上がりまくり。むしろ寂しい方が情感そそられると
いうか、とにかく何を取ってもモエなのだ。さらに別の部屋には、京極シリーズに
出てくる目眩坂みたいなホントに平衡感覚を無くさせるじぐざぐ坂を降りると
忍の世界の説明があって、それが人形仕立てになっていて大層面白かった。
なかなか凝ってて、こだわりなくても面白いのだ。アホらしくて楽しい(笑)
土蔵の中はシアターになっていて、靴を脱いで座布団に座って見られるように
なっていた。幸い誰もいなかったので、ハルカと二人前の方に陣取って
熱心に見入った。まず一話目は、真田親子3人が力を合わせて戦った第一次
真田合戦。徳川の大軍を、半分以下の軍と三人の武勇と知謀で退けると言う、
真田さん家にとっては見せ場の一つ。兄がものすごくカッコいいところだ。
若干二十歳なのに、既に精神的には老成している兄は、戦いに臨んで
気負いもせずに「今日は死ぬる日ぞ」とか言っちゃってもうめちゃカッコいい。
それが、綺麗な影絵で描かれているものだからもうハルカと二人で大はしゃぎ。
池波節でありがちな「いかさま」とかセリフで出て来ようものなら
「”いかさま”だよ!」「出た”いかさま”!」「”いかさま”入りました!」とか
うるさいことこの上ない。さらに、小説では解りづらかった戦の様子も、○HKの
歴史特集みたいに図で説明されてて大層解り易かった。あっという間に一話が
終わり、早速二話のボタンを押した。すると今度は、親兄弟がお互いの信念に
従って別れる一番の切ないシーンを取り上げ始めるではないか。この頃の日本男児は
ホント、口数少ないけれど以心伝心しているものがあって最高にカッコいい。
言葉が少ないほどに感情が伝わってきて素晴らしいのだ。特に兄が弟を無駄と
知りつつ説得するシーンも、諦め半分な兄とそれに申し訳ないと思っている
弟の心情が、お互いを思いやってるのが解るだけにもう涙なくして見られない。
見ているうちにまた泣き出してしまった。なんていい兄弟なんだ!ハルカの
友達がこの記念館へ来た時に、このシアターで突然号泣し始めたおじいさんが
居て驚いた、という笑い話を聞いたが、もう人のことは笑えない。何度見たって
たぶん泣けるから。3話目を見ている時は他の人が入ってきたから大人しく
見ていたが、全部見て1時間以上、あっという間の楽しいひとときだった。
ああぁああもう最高だぁあ(>△<)
ミュージアムショップでハルカは六紋銭グッズを、私は江戸時代の参考資料を
買い、隣接している喫茶に流れていた「真田太平記」DVDに釘付けになった。
見たい…いや欲しい。いやんどうしよう!? いつ買おうかしら!?!
すっかり興奮して満足のため息を吐きつつ外へ出た。また来たいなぁ。
特にあのシアターがもう一回見たい。
でも帰りの電車の時間もあるので、和菓子屋へ寄り道して駅へ向かった。
この頃には3時すぎだというのに寒さが堪え難いものになっていた。
昨日はコートが邪魔なくらい暑かったのになんなのさ!? …と思ってら
なんと雪が降り始めてきた。駅の温度計を見るとなんと2度。昨日は
22度だったのに、一日でこんな変化があるの!?
おなかがすいたので、駅に隣接しているラーメン屋に入った。
場所は上田なのになぜか毘沙門マーク(上杉)の幟で武田菱(武田)の
メニュー。…ごちゃまぜ?メニューの中に「あっさり風味の幸村」という
名前のラーメンがあったのでハルカは迷わずそれに。私はあっさりより
こってりの「左近」が食べたかったので、二つの味を楽しめる「勝負」を
頼んだ。そしたらブラみたいに二つくっついたお椀が来て、右と左に
「幸村」と「左近」を両方楽しめた。…へんなの(おいしかったけど)
どうしても雪が寒いので、上田を去るまじかにもう一つ兄弟ネタで
盛り上がった。雪にはしゃぐ弟を見て、兄が「幸村の"ゆき"じゃな…」と
言うと、兄の心情を理解できない弟がはっきりと「兄上、字が違います」と
ツッコみを入れてしまうというオチ。兄としてはもう少しムードというか
詩的な意味で言ったのだが、弟の顔を見て「…そうじゃな」と微笑む。
出来た兄だからこそ返せる返答だ。これを真田節に変換すると…。


もう弥生も半ばに差し掛かったというのに、雪が降った。
朝から冷え込みが厳しかったが、昼を過ぎて雨が雪に変わったのだ。
幸村は頬を紅潮させ、外に飛び出した。
今年は温かく、年が明けて始めての雪がもの珍しかったと見える。
次から次へと舞い落ちてくる雪のかけらを、飽きずに見上げている。
童子のようなその様を見て、信幸は微笑んだ。
「幸村の"ゆき"じゃな…」
幸村は驚いたように振り向いて、信幸を見た。
ただ、吐く息だけが白い。
幸村はにっこり笑うと、快活に答えた。
「兄上、字が違います」
信幸はわずかに目を見開く。
そうして弟の言にゆっくりと頷くと、微笑み返した。
「…そうじゃな」


どうよ!?
こんなしょーもないネタでも、もっともらしく書けばなんか世界出来てない!?
つか個人的には「幸村の"ゆき"じゃな…」の後はギャグオチじゃなく


「違います、兄上。二人の"ゆき"です」
これにはさすがの信幸も、咄嗟に声が出ない。
そうして弟の言にゆっくりと頷くと、微笑み返した。
「…そうじゃな」


でもいい!
つかイケそうじゃない!?
父・昌幸の”ゆき”は完全に眼中外の兄弟が素敵!(もう完全妄想世界)
…てぇそんなこんなで最後の最後まで楽しいヲタトークをして、
帰路についたのでした。ああもうこんな楽しい旅行は滅多に出来ない。
とても貴重で充実した二日間だったのしたv


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