納豆のパックに付いてくる小さなたれの袋。いつも納豆二パックに一袋しか使わず、余った分を冷蔵庫に貯めておいたら、いつのまにか一隅を占拠するまでになってしまい、整理することにした。百袋はあろうかという、この納豆のたれ。一袋ずつハサミで開封し、液をしぼっていったら、カップ三杯分の量になった。つゆの素として使えば重宝するだろう。芸術もこれと同じ。要は、自分の創造力に価値を認め、微細なひらめきを積み上げようという気を持つか持たぬかだ。