ADSLやらISDNやらISIDやらMP3やらELTやら、愛嬌のないアルファベットつなげたネーミングが、世の中氾濫している。 じいちゃんばあちゃんにはわかりにくいし、リストラ、ブルセラ、ラブホ、みたいに、体温のある言葉にはどうやったってなれないし、作るの楽だし、下手したらおしゃれだし、よくない、よくない、よくないことだ。 たとえば、ラブホが通称「LH」だったら、どうよ? しかし、内容さえ感じるものがあれば、名前なんてぜんぜん関係なくて、僕は上記の単語をきれいに色分けして、しかも感情までわいてくる。 ADSLは、「うわっ、はやっ。じゃけど、キムチには負けてらんねーぜ、光にしよ。」 ISDNは、「懐メロだな、NTTちゃんのうっかりミス。でも、安いから選択肢としては残るのか?」 ISIDは、「エリートだ、エリート。電通よりかっこいいかも。俺は蹴落とされたが。」 MP3は、「音、もう少し良くなってくれ!後ラックの方がいい気がするけど、著作権がうっとおしいから。」 ELTは、「死にかけの状態であいのりヒット。だけど、やはり余命は少ない。」 なんて、とめどなく感情があふれ出してくる。
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