2004年12月06日(月) |
キンゾウさん (前編) |
つり革につかまり電車に揺られていたら、前に座っていた女の人が次で降りるらしく上の棚にのせてあったご自分の荷物を下ろそうと立ち上がったので、私はそれまでつかまっていたのの一つ隣りのつり革の所に立ち位置をずらしました。
間もなく電車は某駅に到着し予想通りその女の人は下車していきましたが、目の前のその座席のシートの色が見えたのはほんの一瞬でしかなく、次の瞬間には(アータ今までどこにいたん!?)と驚いてしまうくらいの素早さで突如現れた“桜金造さんが前髪を切り揃えた黒髪のカツラを被ったぞっ”て感じの外見の若いサラリーマン風の男性が腰を下ろしておられました。
多分私の斜め後ろ辺りに立っていたんじゃないかと思われるんですけどね、そのカツラ金造さん。 まぁこれくらいの事はよくある事だし、私もそんなに疲れていたわけじゃなかったから別によかったんです、そこまでは。
でも、その後が。
小さく折りたたんだスポーツ新聞(周囲の迷惑を全く考えない人でもないらしい)を読み始めたカツラ金造氏、どーもね、ムズムズするんだか何だか自分の鼻が気になって仕方がないみたいで、しきりといじっているんです(鼻を)。
刺激を与えてるのかな、小鼻を上からギュッギュッって押さえつけたりしてる。 その程度に留めておいて欲しかったのに、段々我慢ならなくなったのかついには指を鼻の穴の中に。
それからはもぉ、箍が外れちゃったかの様にグーリグリですよ。 どおにも止まらない♪
(あぁ、すごい・・・・・・お願い、やめて)
ですがカツラ金造氏はやめるどころか、その手でYシャツのポケットからガムを取り出してパクッとしたりしてる。 で、口をモグモグさせながら再び指はお鼻の穴に。
(見ない。うん、見なければいいんだ。) 気持ちが悪くなってきた私はそう思って目線を彼の膝くらいの位置に下ろしました。
しかし金造氏はそこでも私を解放してはくれませんでした。
長くなったので次に続けます。
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