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ラヂオスターの悲劇
トマーシ
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2004年09月30日(木)
ショウケース

台風一過の町をポソポソとバイクで走らせている。まんべんなく、と言うべきか。夏みたいに日差しが強い。ちょうど並木道が両側から覆い被さる阿佐ヶ谷の通りに着いたところ。跳ねっ返りの風がここでは木々の隅々まで震わせる。グイグイ青天井へと気持ちを吸い上げるのだ。比較的低いところを飛んでいる軽飛行機に心を奪われていた。でもその飛行機のエンジン音だって聞こえてくるのだった。全ての音は統べて並べて飾ることができる気がする。こじんまりした人形のショウケースみたいに。濁らず、迷わず、まっすぐに届いてくるように感じた。