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ラヂオスターの悲劇
トマーシ
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2004年06月02日(水)
僕や色々なものの不確かな壁

ぼんやり、ぼんやり
お香の煙は窓の外に流れる
スピーカーからはディジー・ガレスピーのレコード
僕はそのベースラインをなぞっている。
チャーリーパーカーのリズミックパターンはやはり何度聴いても息を呑む。
乾いた音の時代のレコード。僕はそんな時代のレコードを集めて何をしようというのか、暖かい日差しが差し出した腕に丸い輪を作る。何かに共感したみたいに体の奥へと深く潜る暖かさ。
フラフラと其方へと揺れる心。
何を握り締めているのか? 誰かに言われるまで気付かない
手を解くと、それは僕から離れていく。
何でも、手を離したくない。
それじゃなければ、
こことここ
という具合に、僕を指差して欲しい。
声、たくさんの声 特別な声
それが僕の好きなもの。