ナナとワタシ
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前回のナナワタで、「次回のナナワタでナナとワタシの間で性的な進展はあったのかをご報告します」めいて宣言したんですけれども。 もったいぶるつもりはないんですが、なんか、文章をまとめるのに手間取ってましてね。 てことで、今回は既にメモしておいたものが形になっている文章をアップさせていただきます。
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ラブホにて。
「テレビの使い方が、なんかよくわからん」とナナ。
こういうのはワタシの方が得意分野ですのでね、ちゃちゃちゃっと操作したところ、映画が50本くらい、そのほかアニメとかドラマとか時代劇とか、まあいろいろ観られるものが豊富なことが判明。 そして
「あ。 アダルトもあるよ(・∀・)」とナナ。 「ワタシ、それは興味ない」 「嫌いなの?」 「そういうわけじゃないけど」 「観たことないとか?」 「あるよ」 この年で観たことないとかどんだけ純情なんだよ。 「そういうのって友だちに借りて観るの?」 「それもあるし、きょんとふたりで自販機に買いに行ったこともある(笑)」 「じゃあなんで今は観ないの?」 「今は観たいと思わないから。映画でいいじゃん」 「いいけどさ。じゃあ、あたしさっそくお風呂に入りたいので、じょりぃの好きなもん観ててよ」 「うん」
ナナがお風呂に入っている間に、ホラー映画『パラノーマル・アクティビティ』を観るじょりぃ。 これ、何かの予告で観て気になっていたので観たんですが、
つ、 つまらねええええええええ。
でも、マッサージチェアに座ってうとうとしながら観る分にはちょうどよかったかもしれません。
映画の途中でナナがお風呂から出てまいりまして。 わあい。湯上がりナナたん(*´∀`*)
「何観てるの?」と。 「パラノーマル・アクティビティ」 「おもしろい?」 「クソつまらない」 「なのに観てるの?」 「流してて邪魔にならないから。環境音楽みたいなモン」 ホラーだけどネ。 「ふうん」 「あなたの観たいのに替えていいよ」 「じょりぃ、お風呂は?」 「ワタシ、お風呂入ってから来たから。まだいいや。先は長いし」
それはもう、何が起きても良いように、体の隅々までキレイにしてきたからね!
「あたし、『ストーン』が観たい」とナナ。 「わ。 暗くてつまらなそうであなたが好きそう」 「どういう意味だよ(笑)」
観てみたら、やっぱりつまんなかったです。 や、人間ドラマってことでおもしろいんでしょうけど、ワタシはこう、あまり頭を使わずに楽しめる映画が好きなもんでしてね。特に最近。 現在、ナナとワタシの映画の好みは真逆といっても良いほどなんでございます。 ただ、ふたりとも偽善ぽいストーリーは嫌いという共通点があるので、どちらかの好みに妥協しても、観ていて胸クソ悪くなる、という事態にはならずに済んでいるんですが。 いつもとは違う趣旨の映画を観ることができる、という楽しみもありますしね。
で、『ストーン』が終わりまして。
「ホントにつまらなかった!(笑)」とナナ。 「ワタシたちがクリスチャンで、しかもじっくり観ていればまた違ったかもだけどね」 ろくに観てなかったじゃんね。 「次、何観る?」 「なんでもいいけど」
映画を流していても、結局のところくだらないおしゃべりの方がメインなので、本当に見たい映画を観るのはもったいなかったりしてですね。 まさになんでもいいから流しとけ、って感じだったんです。
「アダルトにしようか(・∀・)」とナナ。
またアダルト推しですか!
「アダルトは観なくていいよー(´д`)」 「なんでそんなにヤなの?(笑)」 「ヤっていうかさー」 「あ、もしかして、男女の絡みは見たくない、って感じなの?」 「それは全然こだわりないよ」 「じゃあ観てみる?(・∀・)」 「観たくないんだってば(笑)」
結局、ワタシの推薦で『アイアンマン2』を観ることに。 ワタシの大好きなロバート・ダウニー・Jr.と、もっと大好きなスカーレット・ヨハンソンが出てるからなんですが。 なんと、ナナもスカーレット大好きなんですって! これはうれしい。 ナナは男性も女性も、くちびるがぽってりしている人が好きなんだそうで。 だとしたら、ワタシの顔立ちだって、まんざら捨てたモンでもありませんぜ。ふふふ。
そして鉄男2も終わり。
「次どうするー?」とナナ。 「なんでもいいー」とワタシ。 「じゃあ、いよいよアダルト観ようか(・∀・)」
なんで( ´_ゝ`)
なんでそんなにアダルト観たいの( ´_ゝ`)
「なんでそんなに(笑)」 「なんでそんなに観たくないの?」
何回同じ会話繰り返すんだよ!
「なんでそんなに見せたいのさ」 「だって、せっかくラブホに来たんだからさー。ラブホラブホした雰囲気を味わいたかったでしょ?」 「アダルトビデオはラブホでなくても見られるから、別にいい」
それ言っちゃったら、ここでしてること全部、ラブホでなくてもいいことばかりなんですけどね実際の話。
「観ようよ。一緒に」食い下がるナナ。だからなんでなのさ。 「・・・・・」 「どうしてイヤなのか教えて?」 「・・・んーー・・・なんか、まず、演技してるかと思うと萎える」 「じゃ、やっぱり嫌いなんじゃん」 「ひとりでとか、きょんととか、あなた以外の友だちとなら観るよ。おもしろがって。たまには興奮するし(笑)」 「なんであたしとじゃイヤなんだよ(笑)」 「なんかさー・・・うーん・・・恥ずかしいっていうか・・・」 「なんで?」 「うーん・・・家族とアダルト観るような恥ずかしさや気まずさがある」 「家族じゃねーし(笑)」 「わかってるよそんなの(笑) たとえて言えば、ってことだよ」 「ふうん」 「それになんか、美しくないしさ。あなたといるときに観たいものではない」 「ねえねえ」 「ん?」 「男の人とエッチしたことはあるんだよね?」 「あるよ」 「もしかして、それがイヤだとか?」 「そんなことないよ」 「女の人とのが全然いいから、その手のものは興味ねえよ、って感じとか?」 「んー・・・特に気持ちの上では女の人との方がいいのは確かだけど、男とは良くない!ってことでは全然ない」 「ふーん」 「ただ、キスは、女性との方が全然いい。てか、男性とのキスは、できればしたくない」
ワタシが今までハズレばかり引いているのかもしれませんが。 男性のキスって、なんかこう、生々しいっつーか食われそうっつーか感触違うっつーかうっとりしないっつーか、うまく言えませんが、ワタシ、ちょっとヤなんです。
「(男性との)キスならエッチのが、全然いい」と、重ねてワタシ。 「それはわかる気がする。 キスってエッチより、なんていうか、大事だよね」 「うん」
ナナの言う「大事」の定義がイマイチ不明ですけども。 エッチはいいけどキスはイヤ、という感じはよくわかる、みたいな雰囲気でした。
「じゃあアダルト観よ?(・∀・)」
まだ推すか。 それに「じゃあ」って、今までの会話の流れ、まったく無視してるからそれ。
この人、どうもこう、精神的にサドっ気があるらしいんですよね。 まあ、薄々「こいつって絶対サドだよな」とは思っていたんですが、この日のおしゃべりの中で、ご本人からの「あたし精神的S気質」という申告がありましてね。 なので、ワタシが「観たくない」とMっぽくもじもじしてる様を眺めるのが楽しいのかもしれません。
「観てもいいけど、ひとつ質問」とワタシ。 「なに?」 「パパはどっちかっつーと、S? M?」
気になったもんですからね。
「パパ?(笑) カンペキ、S」 「そうなんだ(笑)」
って笑ったけど、それはそれでなんかイヤーーーーーーー! <アホかワタシは。なら聞くな。
「いじめられてんの?あなた」 「日常の精神性の問題ではないよ? エッチのときは、どっちかっていえばパパがそんな風、ってだけ」 「ああ(笑)」
って笑ったけど、それはそれでなんかイヤーーーーーーー! <アホかワタシは。なら聞くな。 ワタシはどっちかっつーと基本Mっぽいけど、いじめるのも好きなんだから! ワタシの分もとっておいて!そのへん!
「じゃ、アダルト観るね(・∀・)」とナナ。 手にしっかりとリモコンを持ちつつ。
観念するワタシ。
「どれがいい?」とナナ。 「どれでもいいよー( ´_ゝ`)」 「ピュアラブ、人妻熟女、強姦・レイプ、ハード、外人、(あと忘れた)などありますけれども」 「強姦・レイプでなければどれでもいいよ」 「強姦・レイプはイヤなの?」 「うん。フィクションでも、女性が乱暴されるのはイヤ」 「ふうん」 「ハードも勘弁(´д`)。あ、外人もやかましいからパス」 結局どれでもよくないワタシ。 「好みうるさいんじゃん(笑)」 「好んでいるわけじゃない。イヤなものが多いだけ」 ひとりで観る分には、強姦・レイプ以外ならオッケーですけど。 「じゃ、ピュアラブってのがソフトそうだから、そこから選ぶか」 「うん」 「女子高生ロリータ・・・これも女子高生ロリータ・・・」 「あ。 あんまり若い娘がAV業界に身を売ってるようなのもパス」 「・・・じゃ、人妻熟女?」 「それいいかも」 ナナも人妻熟女ですしネ☆ 「最初からそう言えよ(笑)」 「すんません」 「ほら、どの人がいい?」 「どれでもいい( ´_ゝ`)」 「じゃ、この人でいいや」
スタート。
「・・・・なんか、ちっとも熟女じゃなくね?」とナナ。 「若いね。 あ、24歳って設定らしい」 「どこが熟女だよ!24が熟女なら、あたしたちどうなるんだよー(笑)」 まったくだ。ワタシ23歳だけど。
そのうち、何かいたし始めた、画面の男女。
「ワタシちょっとトイレ」
のんびり用を足し、部屋に戻りますと。
「あなたがトイレに行っている間に、フェラで一回終わってしまいましたけど、戻します?」とナナ。
そう。 きょんとは違って、この人はへーきでフェラとか言いやがります。
「戻さなくていいです。どうせまたするでしょ」 「そうだね。 ねえ、この人妻、エッチするときもメガネ外さないんだね」 「メガネ萌え仕様かな。 最後にメガネにかけて終わるんでしょきっと( ´_ゝ`)」 「あ、だねー(笑) でもさっきはメガネにかけなかったよ?」 「メガネのレンズは、高タンパクに弱いから、それができるのは一度きりなのだ」 「マジ?」 「ウソに決まってんだろ」
とまあ、この調子で茶々を入れながら、お互いのエロい話をしながらアダルトを見続けるワタシたち。 ナナのエロい話が聞き易くなった、という点では、なるほど、アダルト観賞は正解だったかもしれません。
「ほら、ああいうさー、一生懸命感じてる演技してるんだなって思うとさー、観てるこっちが恥ずかしくて」とワタシ。 「しょうがないじゃん。それにホントに感じてるのかもよ?」 「こういうのなら、盗撮とか素人モノの方が好きだ。安心して観てられる」 盗撮は犯罪ですが。 「なるほどね。でもかえって生々しくないかぁ?」 「だね(笑)」
「ねえ、好きな人がエッチしてるとこって、見てみたいと思う?」とナナ。
何その興奮する質問。
「そうだねえ・・・フクザツな心境だけど、うん、見てみたいかも」 「あたし、見られてたらできない」
あの。 あなたのエッチを見るとは誰も言ってないんですが。 まあ、ワタシもその前提で答えていたのは確かなので、実のところ間違っちゃーいないんですが。
「こう、こっそりと気づかれないように見るのもいいけどさ、ワタシが見てるってことをわかってる状態でされてるとこ見るのもいいな(*´∀`*)」
ナナとパパが泊まった部屋には泊まりたくない!って駄々こねてた人が、何か恥ずかしげもなく余裕ぶっこいたこと言い放ってますけど。
「えええええ。 あたし、見られてるってわかったらもう絶対ヤダー。したくない」
だから、あなたのを見るって言ってないってば。思ってるけど。 ああ、楽しい。
画面では男女が、ぐちょぐちょとかじゅぶじゅぶとか美しくない音を立てていろんなことをなさっております。 このさー、配管の詰まりを直してるような音、汚いからイヤなんですけどもーーー。 男優はなぜことさら音を立てるのでしょうか。
「ちょっとさー、音小さくしていい?」とワタシ。 「いいじゃん別にこのままで」 「はい」
後半になって、女優さんのあんあんあうあうの声が、あーん!あー!とかなってきて、やかましさもひとしおになってまいりました。
「声がウソっぽー」とワタシ。 「ウソっぽいねー」 「音小さくしていい?」 「またー・・・(´д`)」 「でもさー、この声、外に漏れたりして、私たちの声だと誤解されたらイヤじゃない?」 「それは困る(・_・) 小さくしてください」<すごい真顔で 「てか、じゃあもう止めていい?」 「いいです(・_・)」
最初からこう言えばよかった。 でもまあ、エロ話ができたからいいか。
実はここに書けないようなナナの話もたっぷりと聞けたので、結果としてはアダルト観て正解でした。 いやー、アダルトビデオって、こんなに良いものなんですね!
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