ナナとワタシ
ナナとワタシ
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2011年04月20日(水) 縁切りしない理由

じょりぃ・・・ナナが忙しそうなので連絡できずにいる人。
ナナ・・・・・そもそもじょりぃに連絡しようなんて思わない人。


ということで、ワタシたちってば、「仲良しだよねー」「ねー」とはとても言えない距離感を醸し出している、ここ数年なわけなんですがー。(年単位か…)

それでもまあ、なんとかですね、細くてよく見えないけれどもけっこう丈夫?、てな感じの、テグスのような糸ではかろうじて友情に毛が生えたよーなモンが結ばれているらしく。
3.11の地震が来たときも「揺れたねー」なんて、大きな震度を感じさせない、のんきなメールをもらったりはしていたんですけども。

それっきり。

しかし、計画停電が実施されていた頃、「病院勤めのナナは、右往左往でかなり大変な目に遭っているのではないか」なんて、
ワタシが心配したところでどうにもしようのない心配がムクムクしてきましてね。
大変な中がんばっているのなら、及ばずながらも励ましたりなんかしてさしあげたい。
という理由付けはさておき、ていうか、無理矢理にでも理由付けして電話して声聞きたい。
と思いましてね。
早い話が「いつもどおりのじょりぃ」ってことで、ナナに電話してみたんでございますよ。

ナナが電話に出まして。

「もしもし?」とワタシ。
「もしもし? 何?どしたの?」

もうね。
一大事でないならかけてくんな、めいた感じの、たたみかけるような早口の「どしたの?」なわけですよ。
「どしたの?」の後に「(怒)」とかついちゃってそうな風情を漂わせているわけですよ。
ワタシが勝手にそう思っちゃってるってのはわかってるんですが、思っちゃったもんはもうしかたないわけなんですよ。


「あー、別に。どうもしない」<一気にふてくされた
「何?」
「・・・元気かなと思っただけ」
「元気だけど? 何?」

なになにって何度も聞くんじゃねえよ!
聞かれたところでこっちは答えられるような用事がないんだから困るの!

と、自分で勝手に用もないのに電話をし、勝手に悪い印象を持って、勝手に不機嫌になるじょりぃ。
バファリンの半分は「やさしさ」でできているって噂ですが、じょりぃの半分は「勝手」でできています(´∀`)

「別に用事ないけど」 <低い声で
「そうなの?」
「うん」
「あ、あたしさ、また症例研究やらなきゃならないんだよ。パソコン指定で」
「そう」
「また手伝ってもらわなきゃなんだ」
「そう」

勝手に決めるなよ(゚д゚)

「8月にまたよろしくね」とナナ。
「ふうん」
「だから8月に、またねー」


何それ。
自分が手伝わせたい8月に連絡するまで、ワタシからは連絡するなってこと?


と、勝手に思った(´∀`)
てか、だって、そう思わせる口調だったんだもん!(じょりぃお得意の、だって〜なんだもん)


「わかった。じゃあ8月に」 8月に、を強調。手伝ってやる気はないけどな!
「なんか用があったんじゃないの?」
「ない」
「ふうん。 じゃあね」
「じゃあね」

ぷつ。


この電話のときは、「ナナってなんて自分勝手なんだ!」ってプリプリしていたんですが、
今あらためてこのように書き出してみると、ワタシってなんて自分勝手なんだろうとつくづく思います。
しかしこのときは「なんでワタシこのオンナのこと好きなんだろ」と思い、自分に腹を立て、
「ナナから連絡来るまで、もう絶対連絡しない。8月にSOS来ても助けてやんないもんね」と思ったりしたわけですよ。
おれぁーおまえのパソコンじゃねえんだよと。
便利に使う気なら、カラダで払ってもらおうか、と。


そして、ほぼ1ヶ月経った数日前のこと。
ナナから電話が。

「もしもし?」不機嫌そうに電話に出るワタシ。
「あのさ、今日って忙しい?」

「今日って」とか言ってますが、電話来たの、夜に近い夕方です。


「今日? 今夜は明日までの仕事がある」 つまり、忙しい。


これが「今日って忙しい?」に続くのが「一緒に映画でも行かない?」だったりすればですね、
ワタシだって忙しいのとか必死で隠して余裕綽々の風情で出かけていき、家に帰ってきてから死にかけのゾンビ状態で仕事する、とかね、やりますけども。
そんなお誘いではないのはわかっているので正直に申告。

「そうなんだー。  実は、前の症例研究の直しが入っちゃいましてー」 ほうらやっぱりな。
「うん」 
「自分でもできるかなーとは思うんだけどー」
「うん」
「自分でやっちゃって、データ的に取り返しがつかなくなってから、じょりぃのとこに持っていくのもイヤかなと思って」と。
「誰が?」
「じょりぃが」

ナニソノ(゚д゚)論旨展開

どっちにしたって手伝わねえよ!
あなたそもそも、8月まで会わないつもりだったんでしょ!

とプリプリしているというのに、ワタシの口から出た言葉ったら

「ワタシはどっちだっていいけど」

ちょっとちょっとじょりぃさん。
「どっちにしたって手伝わねえよ!」って申し上げたらいかがでしょうか。

「じゃあ、今晩じょりぃんち行っていい?」

ワタシ忙しいって言ってるじゃんか。やだよ。

「いいよ」

おいワタシ! 忙しいんだろうよ!

「じゃあ、10時にうかがうのでいいですか?」
「いいよ」
「ありがとー」
「うん」

ぷつ。


しまったどうしようーーーーー(°▽°)
仕事どうしようーーーー。
きょんになんて言おうーーーー。

きょんは「あなた、こないだ8月がどうとかで、ナナに文句言ってなかった?」と言いつつ、しかし「あたしに迷惑かからなければ好きにすれば」と。
ありがたいありがたい。


で、約束の10時に備えてスタンパッたワタシなんですが。
ナナのことですから時間通りになんて来るわきゃーないんですけどね。
でも一応スタンバった。

そうしましたら、10時5分前にナナから電話がきまして。

「あのね、まだ途中なんで、20分くらい遅れてしまいそうです」と。


遅れる前に、電話来たーーーーーーー!!
しかも約束の時間前に電話来たーーーーーー!!


すごい進歩ですよ!
これは前回の勉強合宿のときに、ワタシにくどくどねちねちと説教を食らったのが、功を奏した様子でございます。
よほど堪えたのでございましょう。
無理もありません。
ワタシほんとにあのとき、怒りはしませんでしたが、厳しい態度でしたからねえ。くどかったし。

「わかった。ゆっくりでいいから、気をつけて来てね」とお答えしまして。

とはいえ、ワタシの不機嫌は続行中でございます。
ワタシのことなんて、便利屋くらいにしか思ってないんでしょ、てなもんでございますよ。
便利に使いたいときしか思い出さないんでしょ、てなもんでございますよ。
ホントなら8月まで会いたくなかったんでしょ、てなもんでございますよ。

ナナがやってきてからもワタシの愛想は少なく。
世間話もないまま、課題に取り組みまして。
「すぐ終わると思うんだー」というナナの予想に反して時間がかかりましてね。
それでも、共同作業に時間がかかったおかげで、だんだんとふたりの空気もうち解けてまいりまして。

病院や看護学校の話を聞いておりましたら、ナナが

「あ、そういえば、水沢先輩が学校に来てるって、話したよね?」と。

水沢先輩の話の前フリはこちらでございます。


「いや、聞いてない。けど、別の友だちから聞いた」
「別の友だち?」
「うん。で、その友だちが『ナナちゃんから聞いてない?』って言ったから、聞いてねえよとか思ってムッとしてた」
「その友だちってあたしの知り合い?」
「違う。けど、向こうはあなたを知っている」
「なんで?」
「ワタシが話したことあるから。あなたのこと」 気持ち悪いねー
「そうなの?(笑) その人水沢先輩のこと知ってるの?」
「うん。最近友だちになって、すごくいい人だねって、大好きになったみたい」
「そうなんだー。でもいい人だよね、水沢先輩」
「うん。ワタシ、中学のときいちばん大好きな先輩だったもん」
「そっか。 あれー? あたし、じょりぃに話してなかったっけ?その話」
「聞いてねえよ」
「(笑)でもメールした記憶があるんだけどなー」
「来てないし」
「パパには話したんだけどな」

関係ないじゃんそれ。

「パパに話しても、ワタシには聞こえないなあ」<イヤミねえ
「マジでじょりぃにメールしたんだけどなー」
「来てないんだもん」
「じゃあ、打ちながら寝ちゃったんだ。きっとそうだ」
「ふうん」
「ホントにメールしようとしたんだよ? てか、メール打ち始めたのは覚えてるんだけど」
「ふうん」
「なんだよめんどくせーヤツだな(笑)」

ワタシもそう思うわ(°▽°)


「メアド教わったんで、水沢先輩にメールしたんだ」とワタシ。
「へー。なんて?」
「大好きだったんです!って、愛情たっぷりの、濃いーやつ(笑)」
「うぜーーー(笑)」
「うん、うざいと思うわ(笑)」

で、ナナが、水沢先輩と学校で会ったときの話をしてくれまして。

「でも、よく気づいたね、お互い。 どっちから気が付いたの?」とワタシ。

だって、中学のときの先輩後輩なんて、オトナになった今会っても気づかなそうではないですか?

「あ、あたしと水沢さん、今家が近いのよ。子どもの学区も同じだし。
 よく近所のスーパーでも会ってさ、立ち話とかしてたから」
「あ、そうなんだ」
「それに、水沢さん、全然変わってないからさ」
「そうなんだってね! ・・・で、どう? 今でもその、体型とかさ、顔立ちとかさ、その、おばさんぽくなっちゃったとか、ある?」

りっちゃんにも確認したことですが、ナナにも念のため確認。
ナナのほうが正直ですしね。

「全然変わってないよ。顔もかわいいし。細いし。若々しいし。かっこいいよマジで」
「そうなのかーーーーー! うれしいな!なおさら会いたい!」

・・・ということを、めっきり太ってしまったナナに言ってよかったのかと、今になって気づきましたが。
まあ、ナナも気にしてないでしょ。たぶん。・・・どうかしら。

「会えばいいじゃん」とナナ。
「そう言ってもさ、水沢先輩も忙しいじゃんね」
「うちの近所のスーパーで待ち伏せすれば会えるよ?あなた得意でしょ?
「得意だけどさー。でも、驚かないかな」
「待ち伏せしてたってことがバレなければ驚かないと思うけど(笑)」
「いや、ワタシが待ち伏せするときは、ことさら待ち伏せっぽい雰囲気を醸し出すと思う」
「ホント気持ち悪いもんね」

そこまでかしら(°▽°)

「あ、うちの病院来ても会えるよ」とナナ。
「どして?」
「水沢さん、今うちの病院で事務的な仕事してるから。パートだけど」
「マジー?(・∀・)行く!」
「でもうちの病院に来ると、あたしにも遭遇しそうだな…」
「なおさら行く!」
「あたしすごく会いたくないんだけど、病院で、あなたに」

なんか、ホントに会いたくなさそうですよ。
失礼なヤツだな。

そしてそのあと、水沢先輩についてうきゃうきゃとはしゃぐワタシの話を聞いたナナ、言いました。

「あたし今度水沢さんに会ったときに教えておいてあげようっと」
「何を?」
「じょりぃと仲良くしない方がいいですよー、って(笑)」
「なんで!」

「うっかり仲良くなると、しつこいしめんどくさいから、やめたほうがいいですよーって」

「・・・」

「待ち伏せとかして気持ち悪いし、とも言っておく」

「・・・」

「なにしろすごい拗ねるんですよー、って。 あ、勝手に怒るしとも伝えておこう」

「・・・」


ちくしょうなにもいいかえせない。


しかし


ワタシが誰にでもしつこくてめんどくさくて気持ち悪くて拗ね拗ねだと思ったら大間違いですよ。
それ、あなた一極集中でくらってるから、そう思うだけよ。
と書いていて、ホントにナナってばお気の毒だなと思いました。
でもワタシも夜中の3時過ぎまで宿題手伝ってるから、お気の毒は相殺ってことでいいですかね。


そしてそのあと、やっとこすっとこ作業が終わりまして。
ナナの持ってきたパソコンの片づけなどを、なぜかワタシが行いながら

「じゃあこの次は8月と思っていればいいのかな?」

と尋ねてみましたらば

「いや、また直しが入ると思うから、また何度も頼むと思うけど。・・・てか、8月って、何?」とナナ。


は?(°▽°)


「自分で言ったんだよ、こないだワタシが電話したとき」
「へ? 8月?」
「そうだよ。また症例研究あるんでしょ?」
「あるけどさ。 あたしその話、したんだ?」

なにこのひと。

「したよ。しかもさー、『8月にまた頼むから、それまでは電話してくるな』ってくらいの勢いで話してたよあなた」
「あはははははは。マジ?」
「マジ」
「じゃああなた拗ねたでしょ?(笑)」
「拗ねたよ」
「ホンットめんどくせーなー(笑)」


そんなにめんどくさいくせにこうやってわざわざワタシんとこにくるんぢゃないか。
人一倍、その手の人間関係をめんどくさがるあなたが、しつこくてめんどくさくて気持ち悪くてすごい拗ねて勝手に怒るワタシと縁を切らないのはナゼかね?




ものすごくパソコン作業に困っちゃってるんだと思います。 なんだかんだ言って、ワタシのことが好きなんでしょ?<脳内でツンデレエフェクトかけてみました





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