ナナとワタシ
INDEX|前へ|次へ
まだ先日のデエトネタを引っ張ります。 滅多に会えないもんですからね。一度会ったら、何ネタにも分けないとナナワタが更新できないではありませんか。 という、海より深い事情があったりします。 ていうか、ひとつのエピソードに対するワタシの文章が無駄に長すぎるだけなんですが。 分割せざるをえない。
ワタシもですね、ナナの胸元見て挙動不審にしているばかりのアホではない、ということを、本日はきっちり説明させていただこうと思っているんですよ。 これ言うとみなさまはあまりのワンパターンさに、今がたとえ夜だろうが昼だろうが昼寝したくなっちゃうと思うんですが、何をきっちりさせたいのかといいますと
「ワタシに注射して(*´∀`*)」
これをですね。 きっちり、この日は決着をつけようと。 何をどう決着つけるのかわからないんですが。 とにかく、ワンパターンで昼寝されようとも、ワタシはナナに「注射して」ってねちねち絡むのが、もう好きで好きでたまらないんですよ。 ということで、きっちりするしないというより、ただ単に、また注射をねだったというそれだけのことなんですが。
まあ、でもですね。 「早くワタシに注射してー」という直球なおねだりは、さすがのワタシもワンパターン過ぎて避けたかったわけですよ。 おねだりしながら、ワタシもナナも昼寝しはじめちゃったら困りますし。 なので、変化球から放ってみました。ゆるいカーブを外角高めからストライクゾーンを外れるような、様子見の投球。
「注射、上手になった?」 ほとんど直球のような変化球。
「上手・・・ではないと思う・・・けど、上達はしてるよ」とナナ。 「へえ(・∀・)」 「でもさー、点滴のときはまだすっごい緊張しちゃってさ。緊張が患者さんに悟られてる(笑)」 「新米だっつーのは、患者さん知ってるんでしょ?」 「そうそう。協力的な患者さんだけなのまだ。あたしたちがしていいのは」 「点滴って、普通の注射より難しいの?」
注射っていってもいろいろだからさー、ドクターでなきゃ打てないようなのもあるし、だから点滴のほうが難しいとは一概には言えないけどー、とナナ。 なんか、点滴用の針ってやわらかいんですってね。刺したところの負担にならないように。動きますしね、点滴中。 でもやわらかいと刺せないから、針が固いのとやわらかいのと、二重構造になっているんですって。 みなさん知ってました? ちなみにワタシは全然知りませんでした。 なぜなら注射が怖くて、針を刺すときは目をそむけているからです。現場を押さえていないんです。
で、針を刺したあと、固いほうの針だけ抜くんですって。 そのときに
「血がどばーーーー!って出ちゃうことがあるのよ」とナナ。 「あなたの失敗で、ってこと?」 「違う。・・・どうだろ・・・。でも、それはありがちなことなのよ、その針の場合」 「ふむ」 「でも、実際血がどばーーー!って出ちゃうと、『こうなるもんなんだから』って頭ではわかってても、ものすごい焦っちゃうんだよーー」 「ほう。 焦るのか」 <出血を見て焦るナナを想像し、プチ☆興奮中 「ちゃんと確認して刺したはずなのに、あたしもしかして動脈に刺しちゃった?!とか、一瞬パニくる(笑)」 「どうみゃく」 それは怖い。 「で、自分では落ち着かなきゃ!って思って後処理してるつもりでも、患者さんに『あわてなくて大丈夫だよ。よくあるよね』って励まされちゃうの」
いつもすましている人が、緊張して針刺してパニくって、患者さんに励まされている、と思うと、
「ふふ、その慌てふためくあなたの姿を見てみたいから、点滴されにその病院へ行くとするかな」 不謹慎ながら、つい。 「あ、じょりぃならどんなに血が出てもあたし慌てずに済むと思うから、いいよ、来てみて?」
なんの出血大サービスだ。 慌ててくれないなら、行かない。
「ネット見てたらさー、なんか、血管て、捕捉したあとも逃げるんだって? それホント?」 「ホント。逃げる逃げる(笑) 針刺してから逃げるからね」 「そういうときってどうするの?」 「中で、針で探す」 「うそマジ?!」 「マジだよ。こうやって」 指を針に見立てて、くにくに動かすナナ。ちょっと淫靡で満足。 「で、『あ、血管見ーーっけ☆』って、感触でわかるの?」 「わかる」 「なんか、やらしーーーー」 「何がだよ(笑)」
はいはい、だんだんじょりぃの桃色テンションが上がってまいりましたよと!
「そうかそうか。注射もそんなに立派にできるようになったのか!」 「立派とは誰も言ってませんけど」 「てことは、もうワタシにも注射できるよね?(・∀・)」
以前にも書きましたが。 ワタシの腕の血管、ないんです。 いや、血管はありますけど。 ワタシの血管、ものすごく恥ずかしがり屋サンみたいで、引っ込み思案風味。 どれくら血管の自己主張が足りないか、ちょっとご覧になってください。
お目汚し失礼します
こうして見ると、以前より血管が浮き出てきてるかも。 年取ると、血管が浮いてくるのかしら。 でもまあ、あまり上手でない看護師さんや経験不足の看護師さんだと、ちょっと困らせてしまうことが多いです。
「できるんじゃない?」とナナ。
おお! 以前は及び腰だったくせに。なにその自信。
「ホントー?」 「見せて」
素直に両腕をナナに見せるじょりぃ。
「なるほど。よくわからん」
かなんか言って終了かと思ったら
「あ、ここだよ。大丈夫、これならあたしでもできるよ」
と言いながら、ワタシの左腕の関節部分・中央寄りのやわらかいところを、ぷに ぷに ぷに と何度か人差し指で押しまして。
き、
きもてぃいいーーーーーー(*´д`*) < へ ん た い
これは! このしあわせを できるだけながく じぞくさせなければ! 念願の注射ごっこですよ奥様!
「えーーーー? ホントにそこで大丈夫なのー? 右じゃなくて、左なの?」 引っ張るじょりぃ。 「と思うんだけど・・・ちょっと右見せて」
まんまと職業意識を発揮してしまったナナたん。 ワタシの右腕をナナの左手で支えるようにそっと掴みまして。 しかもワタシったら別に言わなくてもいいことかもですが腕って感じやすいんですけどね。 その右腕をですね。
触るか触らないかみたいな感じでもって、するする なでなで と、何往復も。 ナナの指が!
ここで鼻血を大出血したら、点滴患者さん相手みたいに慌てふためいてくれるのかしら。とか一瞬思った。
「ここにほら、血管通ってるでしょ。これ、うっすら見えるやつ」
なんか太い血管が手首まで走っていて、確かにそれはうっすらと青く、ワタシにも見えます。 ナナ、説明しながら、その血管の上を、肘の関節から手首まで、触るか触らないかみたいな感じでもって、指でつーーー、つーーー、って何度もなぞるわけですよ。
ということで、ワタシは腕が不用意にピクッとかしないように緊張しちゃってるのと、なんかすごくうっとりしちゃったのとで、ナナがせっかく説明してくれていたことはさっぱり頭に入ってこなくて、この部分でナナが何話していたかはまったく覚えておりません。 いつものことですが、ワタシってホント気持ち悪くてどうもスミマセン。
「ね、ほら、ここだよ。 右でも大丈夫」 ぷに ぷに 。 と人差し指で。
「そうかー。 じゃあこれからはあまりちゅうしゃのときにこわがらなくてもだいじょうぶかなー」 <頭真っ白で棒読み 「注射怖いの?(笑)」 ナナ、ワタシの腕から自分の手を離しました。 「うん」 「この感じなら大丈夫だよ、怖がらなくても」 また触った(*´д`*) 「そうか。でもさっきの話を聞いて、点滴がちょっと怖くなっちゃったなぁ」
ちなみに、往生際の悪いじょりぃは、この会話をしている間もずっと、両腕をナナに向けて伸ばしっぱなしのマヌケぶりです。
「点滴も怖がらなくて大丈夫だよ(笑) まあ確かにちょっとやりづらい腕ではあるよねー。でもさ」
と言いながら、ナナ、今度はワタシの左腕を自分の左手でちょっと引き寄せたあと、肘の関節の少し上あたりをぎゅっと、少し強めに掴みまして
「ここ駆血するじゃない?」
と言いながら、なぜか ぎゅ ぎゅ と微妙に位置をずらしながら、何度か繰り返しワタシの腕を握るナナ。
「うん・・・」 ワタシの血液は、みんな頭にのぼっちゃって、腕の血液が物足りない状態になっている気が!
「でー、なんとかかんとかであーでこーで・・・」
ナナがなんか説明してくれていたんですが、またもやワタシの頭には届いておりません。 だって、説明しながら、ワタシの左肘から手首にかけて、ナナのもう片方の手が、するすると何往復も! 今度は「ワタシの腕をそっと包むような形でもって、羽毛タッチでいったりきたり」という感じでございますよ。 なんかこの動きってばいやらしいーーー。 片方の手は、引き続きワタシの肘上をぎゅっと握ってます。
「ね?」
ごめん。 まったく話を聞いていなかったけど。
「うん(*´∀`*)」
掴まれていたワタシの肘の上が、ほんのり桃色。 しかし桃色なのは肘だけぢゃあないんだぜ?
というわけで、思いがけず、桃色全開で興奮させていただきました。
ああ、でも、お店でよかった。 これが密室でふたりきりだったらワタシどんなアクションをとっていたか!
アク(°▽°)ション?
考えてみたら、密室でも「うん(*´∀`*)」で終了ですけども。 ワタシ品行方正ですので。
品行方正の意味って、「妄想専門エロ」でいいんでしたよね確か。
次なる目標は、ホンモノの注射です。 (かつては「キスくらいしたい!」とか言っていたのに、目標が注射になってしまったナナワタのスケールダウンぶり)
|