ナナとワタシ
ナナとワタシ
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2008年12月07日(日) お久しぶり泣き虫さん

日付が変わってしばらく経ちまして。
その日の分の仕事も一段落していたので、レスつけをしようといそいそとパソコンに向かっておりましたら、ナナからの着信音。

てっきりメールかと思ったら、どうやら電話。
イエ電でなくこっちにかけてくるなんてめずらしいなー、と思いつつ「もしもしー」と出ましたら。

「あ、起きてた?」とナナ。
「うん」
「仕事中?」
「仕事してないよー」
「何かしてた?」
「パソコンいじってた」
「何かの途中?」
「いや、特には。 どしたの?(・∀・)」

ナナの声が明るくてパキパキしていたので、なんか楽しい話かなーと、のんきに水を向けてみましたら。

「もうやだよーーーー」 <涙声


いきなり泣いた!Σ(゚ω゚ノ)ノ


「なんだなんだ(笑)どしたのさ」
「もう何もかもがイヤだ」 <びいびい泣いてます
「何もかもかー。かわいそうになぁ」
「特に家にいるのがイヤ。・・・いなくなっちゃいたい」 びいびい
「まあその前に、イヤなことみんな教えてよ」
「長いよ?」 めそめそ
「たっぷり頼むヨ(・∀・)」

たっぷり聞きました。

早い話が、オーバーワークでございますよ。パンク。パンツのゴム伸びきって切れた状態。
ナナが考える「やらなきゃならないこと」をやるには、もう物理的に無理なんです。
加えて、通常の勉強にプラスして、高看への推薦試験の面接指導やら試験勉強やらで精神的に追いつめられておりまして。


「ずっとこのままの状態が続くのかな? あたし、そしたらやっていけない(´;ω;)」とナナ。
「今がいちばん大変なのかもよ? 次女ちゃんの受験も重なっちゃってるし。末子ちゃんのバスケのこともあるし」
「だって、高看の学校行きながら准看として働いて、ってなったら、今よりハードになるかもじゃん」
「実際そうなってから考えればいいって(´∀`)  今から心配するの、疲れちゃうよ」
「だよね? やってみて、いよいよダメだったらしかたないよね?」
「うん。適当にやってるならアレだけど、あなた一生懸命がんばってるんだもの。
 それで無理ならしかたないよ。まずはカラダと心の健康がいちばんだ」
「でしょーーー?!」

Σ(゚ω゚ノ)ノ なぜ急に勢いづくのだ?
と思ったら、理由があったのでした。

同じようなことを、パパに話したらしいのです。もうちょっとさりげなく。
「もうこれ以上無理、死にたくなっちゃう、って気持ちになったら、高看あきらめようと思うんだけど、いいよね?」と。

たぶんナナは、パパに許可を求めるつもりではなく、なんて言うんだろ、うまく言えませんが、
「そんなにがんばらなくていいんだよ」とか「ナナの好きにしていいんだよ」めいたことを言ってもらえれば、それで気持ちが楽になれるような気がして言ったんじゃないかなーと思うんですよ、ワタシは。
だって、誰よりも高看(正看と一緒なの?これって)になりたいのはナナなんですもの。


「そしたらパパ、『えー?』って言って、すごくイヤそうな顔したんだよ」とナナ。


パパ・・・(´д`)  と思ったものの、パパもどんな気持ちの「えー?」かワタシにはわかりませんので

「それはさ、パパとしては『こんなにがんばってるんだから、あきらめちゃったらもったいないよ!』って、
 あなたを励ますっていうか、あなたを認めているからこそ、そういう返事になったのではないかなー」

と言ってみました。
ワタシならそういうつもりで「えー?」って言って、相手をぷんすかさせることってありそうですし。

「違う。それは絶対違う」とナナ。
「なんでわかるのさ(笑)」
「パパはそんな、実は深い考えがある、みたいなことはないもん。顔にも言葉にも、すべてそのまま考えていることが出るもん」
「わかりやすくて良いね(・∀・)」
「わかりやすいよ。 高看のが給料いいんだからそっち目指せよって、それだけのことだよ」
「そうなのかなあ」
「そうだよ」
「でも給料いいったって、死なれるくらいなら、やめて欲しいよなぁ(笑)」
「でしょーーーー?! 死んでもいいのかよ!って思って、もうームカついた!」

また泣いた。

「死んでもいいとは思ってないよパパだって(笑)」
「そりゃ思ってないだろうけどさ。あたしの話、ちゃんと聞いてねえよこいつ、あたしのこと怠け者としか思ってねえよこいつって思うじゃん!」
「そんなこと思ってないって(どうかしら…)。 深く考えないで『えー?』って言っちゃっただけだよ」
「ほらやっぱりちゃんと考えてないんじゃん」 ぷんすか

パパのことでワタシの揚げ足を取られても・・・。

「でも、あたしもダメだからなー・・・無理もないのかもだけど」とナナ。
「何がダメなのだ?」
「家の中が散らかってる・・・」 また泣いた。 そんなことで泣くな。笑っちゃうから。

「わははははははは」
「笑い事じゃないんだよ!(笑)(<笑ってる) あたしどうしてこんなにだらしないんだろう・・・」
「家が散らかるのなんてしかたないじゃん。忙しいんだもん。家族が5人もいれば散らかっちゃうよ」
「でもまわりのお母さんはちゃんとやってるんだってば!」
「まわりのお母さんったって、あなたまわりのお母さんより忙しいじゃないの」
「あたしよりもっと忙しいもん」

よくよく話を聞いてみたら、クラスメイトのお母さんの話で。
母子家庭で、自分の稼ぎだけで子どもも養わねばならないので、働いてて学校にも来ていて、子どもの面倒もちゃんと見て、
「そして家も散らかっていない」 そうで。

「だからやろうと思えばできるはずなんだよ。その人ができてるんだもん。あたしなんてすごい恵まれてる状況なわけだし」とナナ。
「確かにその人は立派だけどさ。 他人と比べてどうこうってことじゃないじゃん。あなたががんばってるのは事実だし」
「がんばれてないからこうなるんじゃん」
「違うって。 認めろって。ちゃんと自分がんばってて自分エライって、そういうのちゃんと認めろよ」
「・・・・・・」
「認めろー」
「やんなきゃならないこと、できてなくても?」
「うん。それに、できてなくないよ。よくやってるよ」
「・・・でもそれを認めると、なんか、家族に対して腹が立つ気がする。みんな好き勝手やってさ」
「じゃ、怒れ」
「でもあたしがやりたいことやっててそうなってるって言われればそれまでだ」
「それとこれとは別。家族に直接怒らなくても、怒りを自覚するべきだよ。そうやってため込むから死にたくなるんだよ(笑)」
「そっか(笑) でも死なないよ?」
「あたりまえだっつーの!!!」
「あはははははは。 でも蒸発はしたいなー」

久々の蒸発したい発言(°▽°)キター!

「そうなの?」
「うん。 末子がもう少し大きくなってさ。高校卒業して次の進路決まって、車の免許も取って。(ずいぶん先の話で安心しました)
 そしたら、ふらっといなくなるの、あたし。 看護師ならひとりでも生きていけそうだし(・∀・)」
「そうだね」
「なんかさ、あたしもしかして、熟年離婚したくて、看護師目指しだしたのかも、とか、思ったり」
「そうなの?」
「(笑) パパもうっすら気付いているんじゃないかな、そのへん」
「まさかーーーー(笑)」
「ううん。なんかそんな気する」
「・・・・・・」
「ふらっと出ていけるために、そうだ!あたしは看護師になるぞ!」

変な奮起のしかたしてますが・・・(°▽°)ま、いいか・・・。


蒸発もいいけどさ。
するときは、ワタシには行き先言ってってよね。

と、昔のように釘を刺しておこうかなと思ったんですが。
しかし、昔の蒸発したい病から何年も経って、お互いの関係も微妙に変化してきた今となってはですね。

ワタシにも気兼ねなく、どこでも行っちゃえばいいさ、と思いましてね。

だってどこに行ってもワタシ絶対見つけちゃうから。<怖いよねーーー

てか、好きに思える部分くらい、好きに思ってガス抜きしてほしいですよホントにもう。


だんだんナナも落ち着いてきまして。
いろんな話をして、ナナから気の抜けたあくびが聞こえてきた頃。


「あーあ、じょりぃと映画とか行きたーーい。 ね?」

何よ突然その素敵なお言葉!

「そうだね(*´∀`*)」
「当分無理だけど」
「そうだね( ´_ゝ`)」


気が付けばもうすぐ夜中の3時。

「あなた明日も学校なんでしょ? 寝たほうがいいんじゃない?」とワタシ。
「ホントだ!寝なきゃ!」
「うん」
「今日はごめんね。話聞いてくれてありがとう」
「いやいや」
「おかげで少し楽になった。 かも」

かもかよ(°▽°)


しかし、泣き虫ナナ、本当に久しぶりでございました。
えらく心配しちゃったんですが、同時にですね。

やっぱりこういうときはワタシなんじゃん。

と、心のどっかで満足していた自分のエゴの強さにほとほと感心しました。
ナナはそれどころじゃないっつーのにもう。


ていうか、パパ。
あなたのかわいいナナちゃんが「ふらっといなくなる」なんて物騒なこと言わなくなるためには、パパの
「よくがんばってるよな」
のひとことだけでいいんですよ。 たぶん。

よろしく頼んますわ。




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