ナナとワタシ
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2008年04月06日(日) |
エロっぽいの vs エロっぽくないの |
久々のナナとのデエト。 「マイ・ブルーベリー・ナイツ」とかいう、タイトルだけでアマアマベタベタさが伝わってくるような映画を観るのですよ。 ワタシのシュミじゃないですよ! 「ジュード・ロウが出てるから」ってだけでナナが決めたのは、前回のナナワタでもご説明したとおりでございます。
ワタシが時間を間違えて30分早く着いてしまってヒマを持て余したり、 ナナが遅刻してきた上に「一服させて」とのんきにタバコ吸いに行ったりして、久々の映画デエトだというのにてんやわんやなスタートでしたが。 と書いてみて、ああ、すごくいつもどおりだなと自分で安心したりしました。
館内に入ってみましたら、ものすごくガラガラ。 「わー、あたしたちの他に、あのカップルだけだよ。土曜の夜だっつーのに」 「ほぼ貸切だね」 というほど空いてました。
最初ワタシがナナの右側に座ったのですが、ナナがこしょこしょと話しかけてきた段階で、ワタシったら今日左耳が良く聞こえないことを思い出しまして。 久々の難聴です。映画を観ようという日になって。ワタシったらもう。 そんなわけで、ナナの話に「え?」と何度も聞き返す年寄りのようなじょりぃ。 何度目かの「え?」のときに、ナナの方へ耳を頭ごと近づけましたら、同時にナナが自分の髪を後ろにかき上げたために、頭にエルボーを「がつっ」と喰らったワタシ。
「ぎゃうっ」<じょりぃ 「あ、ごめん。あはははははは。だいじょーぶ?」 「ちょっとさ、席、反対隣に移っていい? 左耳がよく聞こえないのだ」 「え! あたしが今殴ったせいで聞こえなくなったの?」 「違うよ。 もう殴られないように移りたいだけ(笑)」
ごそごそと移動。うん、さっきより具合がいい。実は今日、右の耳もよく聞こえないんですが、左よりは聞こえます。 客が少ない上にカップルの席が遠いのをいいことに、いつもよりもべらべらとおしゃべりしながらの観賞です。 なんか、良い雰囲気ですよワタシたち。 ワタシの耳がよく聞こえないもんですから、いつもよりくっついて話をしてますし!
で、映画は少女マンガチックでイマイチでした( ´_ゝ`) 展開読めるし会話はクサイし。 ナナはジュード・ロウ見られたので満足だったみたいですが。 しかもこの映画のジュード・ロウ、くたびれ感がある役作りでしたし。 ナナは「くたびれた色男」が大好きなんでございますよ。
映画が終わって、久しぶりだし、ちょっとお茶して帰ろうか、ということで、ガストへ。 ナナの学校の話とか、お互いのこれからの進路とか仕事の話とか子どもの話なんかをしたりしまして。
結局朝の4時半過ぎまで話し込んでしまった上に、なんだか濃いー話が多かったので、帰ってから2時間ほど眠ったときに、ナナから受けたあまりの情報の質と量により、耳鳴りはするわ知恵熱めくわで、じょりぃの脳内が大変なことになったのですが。 映画で字数を稼いでしまったので、重ためな話はまた後日することにしまして(しかしきっちりメモしてある几帳面なじょりぃ)(ていうか忘れちゃうんだもの)、今日は軽めの話題を少々語らせていただきます。
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「ねえ、前から聞きたいことがあったんだけどさ」とワタシ。 「ん? なに?」 「中学の部活のときさ、なんで夏でも長袖の体育着着てたの?」
唐突な質問を放つじょりぃ。でも当時からずっと謎だったんですよ。
「は? 誰が? あたしが?」 「うん」 「なんだその話ーーー?(笑)」
ご本人様が覚えていないようなので説明。 夏って、みんな半袖のTシャツになっていたけど、あなたとあと2人くらいだったかな?は、長袖だったのだよずっと。 しかも下に半袖着ないで、肌に直接長袖着てたのよ、と。
「変な着方ー。それじゃだって、汗吸わないじゃんね?」とナナ。 「汗かかなかったんじゃない? あんまかかないでしょあなた」 「だって夏の部活でしょー?」 「だってあなたマジメにやってなかったでしょー?」 「そういえばそうだ(笑)」
しかし引き続き、本人はまったく思い出せない様子。そして
「なんでじょりぃはそんなこと覚えてるの?」と。当然聞いてきます。 「それは言えない」 「は? なんで」 「言うと気持ち悪がるだろうから」 「なんだそれ。 気ー持ーちーわりーーーーーーー(笑)」
言われてみれば、「言うと気持ち悪がるから言えない」って、もう気持ち悪い何かを白状したも同然な様な気もします。しまった。
「確かに気持ちが悪いな!そして実際の気持ち悪さを上回る想像をされたら困るので、ちゃんと話させて!」 「いいよ。話して。気持ち悪いけど」 「あのさ、A中の長袖体育着って、Vネックだったじゃん?」 「うん」 「でさ、あなた、身体の薄っぺらい娘だったじゃん?」 「うん。薄かったねーー」 「で、部活って中腰多かったじゃん?」 「・・・・うん」 「あー、で、ここから(自分の襟ぐりのあたりを指さしつつ)、たまに見えたのよ、 ええと、 胸っつーか、胸のあいだっつーか」 「・・・・・・・・」
お願い。 沈黙しないで。
実際、ワタシったらこのときひっじょーーーーうに動揺してしまいまして、手が震えてきちゃったんですよ。 たぶん、中学のときの、罪悪感を持ちつつチラ見していた感覚を思い出してしまったのと、今になってこんなことを話してホントにワタシって気持ち悪い!と思ったのとで、なんか自律神経がヤられてしまったようです。
こ、ここは。 何か申し開きをしないと!ぶるぶるぶる<震える手
「イヤ、ワタシは見てないよ! 見えちゃうじゃんって思って見ないようにしてて、それがしょっちゅうあったから、長袖のことを覚えていたんだよ!」 必死。
でもホントは見てたんだけど。真剣に。チラ見。だって桃色思春期まっさかりだもの。 って、思春期をとうに過ぎた今も見ますけどね。
「なら教えてよ!そのときに! 全然知らなかったよー、もーーーー」 ナナ、ぷんすか。 「教えられないよーーー。無理だよ当時のワタシには」 「でもあたしさ、確かによく見えちゃってたみたいなんだよね、ここから(自分の襟ぐりのあたりを指さしつつ)、胸」 「なんだ、知ってたんじゃん」 「中学の体育着で見せてたとは知らなかったよ! 高校のとき、よく友だちに言われた。 なんか、何着てもすぐ見えちゃうの。昔って今みたいに服がぴたっとしてなかったしねー」 「きっと、中学でも高校でもそれ以降でも、キミの胸、いろんなオトコに覗かれていたと思うよ(・∀・)」
ワタシという女にもですけど。
「淫らな女と思われただろうか(笑)」とナナ。 「それはないんじゃない? 実はワタシも昔はよく見せちゃってたのよ。あなたと逆の理由で。 ワタシ胸板厚くて(筋肉があるわけではなく骨格が開いている(´Д⊂))、しかも乳が上で鳩胸だったからさ、 ちょっと襟の開いたもん着ると、すぐ胸の谷間をさらすことになった」 「あたしは胸の位置は下なんだけどなー。 でも身体の薄い人って、見えちゃうんだよね。なんでかな」
そしてワタシはかつての自分の乳の位置を、ナナはかつての自分の身体の薄さを懐かしんでみたり。遠いね。あの頃。(ためいき)
「では結局、なぜ自分が長袖を着ていたのかは思い出せないのだね?」とワタシ。 「うん。全然。何を考えていたのだあたしは? 日焼けしないようにとかかな?」 「それはちょっと言ってたかも。 あとワタシが思ったのはさ、オシャレな子は長袖なのかなって」 「なんでそうなるの?」 「ワタシの中で、あなたとマユコはオシャレの象徴のような感じでさ、当時。 そのふたりが夏でも長袖だったから、そう思っていたのだ」
マユコとは、この話で登場したことのある娘です。
「あー、マユコね。 へー、そうなんだー。でもどうだったんだろうね、実際。何も思い出せない」とナナ。 「マユコって、なんか色っぽかったよね」 「うん。色っぽかった」 「でもあなたも中学の頃から色っぽかったよ。ていうか、エロっぽかった」 失礼です。 「そうなんだよ。あたしよく言われたよ、エロっぽいって。昔は『経験豊富そう』というコトバで言われたけど(笑)」 「なんでなんだろね?(笑)」 「ねー。あたし、実際は経験豊富どころか、少ない方なんじゃないかと思うんだけど。 なのにやたらと『遊んでそう』とか『えっち経験多そう』とか思われがちだったんだよねー」 「首と鎖骨のせいじゃないかな。あと、ウエスト」
ワタシの好きな部位を勝手に挙げてみました。
「ウエストはともかく、首と鎖骨って・・・(笑) そういうことの判断基準になるわけ?」 「なるともさ! 首と鎖骨って、エロいじゃん」 真剣じょりぃ。 「それらがエロいかどうかはあたしにはわからないけど、うん、鎖骨はやけに出てたよね、昔は」 「今だって出てるじゃん」 「太ったから消えつつあるよ」 「ウソ。 見せて」 「ほら」
ほら って言いつつ、鎖骨を手で押さえながら見せるのはどういうナゾナゾですか。 しかもなんか恥ずかしそうでかわいーーーー。<病気
「手で押さえてたら見えないよ(笑)」 「ほら」 と言いつつまだ押さえてる。この人自分で何やってるかわかってるのかしら。 「だから見えないって」 しつこいワタシ。 「あー、もう。 ほら」 手をどかしました。しかしナナもなぜ律儀に見せるのか。
しかし今度は髪で隠れて見えない。
「髪で隠れて見えない」 「ほら」 髪をどかしました。なぜ律儀に見せるのか。
なるほど。 確かに昔と違う。 ・・・前より太ったねキミ。
「うん、確かに昔とは違うけど、でもまだ鎖骨見えるよ」 「見えないはずだよ」 「いや、今日、何度もくっきりと鎖骨っている様をワタシは見ているもの」 「いつ見たの? 覗いたの?!」 「覗いてないよ! そんだけ襟の開いたカットソー着てりゃ、何かのはずみで見えるだろーよ!」
また手で鎖骨を隠すナナ。 こう、右手で左の鎖骨を、左手で右の鎖骨を隠すもんですから、腕が交差して×状になって。
か、かわいい。
「それかわいいからやめなよ」 「うるさいな」 やめました。
「でもさー、えっち経験はおろか、恋愛経験だって多い方ではないじゃない?あなた」 とワタシ。 「うん」 「なのにエロっぽく見えるって、それって損なのだろうか」 「どうなんだろね(笑)」 「ワタシのように、恋愛経験はそこそこあるのに、色っぽさもエロっぽさもカケラもない人間もいるというのにね」 「ホントだよね。 なんでそんなにないの?」 大きなお世話だ。 「そんなにないかなっ」 「うん。そんなにない」
(´;ω;) そんなにないのか・・・・
「いやでもしかしさ、このエロのカケラもない個性が強力な武器になるわけだよ!」 デタラメを話し始めるじょりぃ。 「どういうことだ?」 「例えば、特に女の子を口説くにあたってさ、色気だのヤる気だのムンムンさせてると、警戒されるじゃん」 「(笑)人によるんじゃない?」 「まあ、警戒されるとしてだよ。 ・・・『ジュラシックパーク』の終わりの方で、あのメガネデブに『きぃきぃ』って鳴いて寄ってきたかわいい恐竜がいたじゃん?」 「うん」 「で、かわいいから油断してたら、がうーってなって結局食われちゃったじゃん?」 「ごめん。『うん』とか適当に返事しちゃったけど、あたしジュラシックパーク見てないからわからない」
人の話はマジメに聞け。
「まあとにかく、ワタシのこの人畜無害な様が、かわいらしい恐竜のごとく、相手を警戒させないわけだよ」 「ふーん」 「それで、あなただってほら、ワタシの気持ちを知ってるのに、のんきに一緒に温泉泊まったりするじゃん?」 「・・・・・・・」 「なんかされちゃうかもしれないのにさ」 「・・・・・・・」
なんか勝った気がする。 何の勝負だったのかよくわかりませんが。 ていうより、落ち着いて考えてみると、自ら墓穴を掘っているような気もしますが。 「じゃあもう一緒に行かない」とか言われたらどうするつもりなんでしょうワタシ。
「それは、相手が嫌がってもするの?」とナナ。 「しないよ」 「じゃあ安心じゃんね(・∀・)」 「うん( ^ ∀ ^ )」
て、ちょっと待って。
それ、どういう意味?!
意味はわかっているので、あえて聞きませんでした( ´_ゝ`)
まあでも、一回したからいいや。
スミマセン。ウソです。わかってると思いますけど。
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