ナナとワタシ
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2004年08月26日(木) まだ腐っているのかワタシ(腐敗臭)

5日くらい前だったでしょうか。
ナナを美術館に誘いました。
家から車で1〜2時間のところにある美術館なのですが、今やっている企画展示が、ワタシの仕事に関係のあるものだったので。
以前からナナに「じょりぃの仕事って、よくわからない」と言われ、ワタシも説明がめんどくさいのでしらばっくれていたのですが、それを見てもらっちゃえば話が早いな、と思ったからでした。

いつもなら「ナナの気晴らしに」というのが、まず前提としてあるわけなんですが。
今回は、「ワタシが見たくて」「ワタシの仕事内容を知って欲しくて」という、まったくもってワタシサイドの都合によりお誘い。
そのことは、ナナにも話してお誘いしたのであります。

で、それが明日なもんですから。
夜になって電話が来まして。

「もしもしー?じょりぃちゃーん?わたしー」 末子ちゃんからでした。
「やあやあ、こんばんは」
「明日さー、末子も行っていーい?」
「もちろんだよー。楽しみだなー」 子連れ、というのは最初から言われておりましたし。
「お人形も連れていっていーい?」
「うん」
「明日さー、何日の何時から?」
「うん?」
「んーと・・・・ママに代わるね?」
「うん」


「もしもし?」 ナナです。
「どうも」
「明日の時間なんだけどさ、1時でいい?」
「いいよ」
「で、長女はおばあちゃんちに泊まりでいなくて、次女ちゃんが水泳の検定なんだよ」
「うん」
「次女ちゃんひとりになっちゃうから、あまり時間が取れないんだけど」
「・・・・往復だけで、けっこう時間かかるけど」
「そっか」

子供のことでしかたないと頭ではわかっていても、急速にテンションが下がるワタシ。
ワタシも忙しいので、それなら別にいいや、という気持ちもあり。

「無理ならいいよ」とワタシ。
「無理ってことじゃないんだけど」
「でもなんか、気を使っちゃうし」
「行かないの?」
「ワタシは行くよ。見たいというか、見ておかなければいけない展示だと思っているので」
「そっか。   いつまでなの?もう終わっちゃうの?」
「9月5日まで」
「あたし、来月になってしまえば、午前中からゆっくり出かけられるんだけど」
「そう」
「それじゃダメ?」
「いいよ」 どうでも。

どうせ来月になったらなったで、また同じようなこと悩んで、同じようなことで子供に時間を振り回されるんでしょ。
期待してませんよ。


ワタシの気持ちがワタシ優先になっております。
ナナの立場であまりモノが考えられません。
相変わらず、自分を見失っているらしいワタシ。
どうやらやさぐれ続行中です。困ったモノです。ワガママ病ですこれは。


「じゃあ、来月にしようか」 とワタシ。
「うん。ゴメン。  でも、美術館は無理だとしても、明日、どこか出かけない?」
「いいけど」  けど、って、すごくイヤな言葉ですね。
「末子がじょりぃちゃんに会えるって、すごく楽しみにしちゃってるからさ」
「そう」 末子ちゃんのためですかそうですか。

「どうしようか」とナナ。
「どっちにしろ、時間取れないんでしょ? 何時から何時までなら大丈夫なの?」 <トゲトゲしてます
「うーんと・・・・(次女ちゃんのスケジュールやらをぶつぶつ言った後に)、5時・・5時半に家に帰れれば」
「ふうん」
「・・・てことは、美術館も行けるよね? 慌ただしくなく、展示も見られる?」
「そうだね。こぢんまりとした美術館だから、じっくり見てもそう時間はかからないと思うよ」
「行こ」
「いいの?」
「うん」

結局美術館に行くことに決定。


「じょりぃさ、明日は午前中、打ち合わせとか入っちゃってるの?」
「今のところないよ」 だって、空けておいたんだもの。
「午前中から来る? 家にいる分には、いくらでも時間大丈夫なんだけど」
「・・・・・・」 <今までなら小躍りして喜んでいるであろうに、なぜかフキゲン。
「末子が喜ぶからさ」

知るか。

ウソ。ウソだよ末子ちゃん。
ワタシもキミには会いたいの。
でも、最近ちょっと、身も心も疲れているのだよ。
それに忙しいもんだから、できれば仕事がしたいのだよ。

と、末子ちゃんの知らぬところで、言い訳を並べ立てるじょりぃ。


「ちょっと忙しいんだ。できれば仕事したい」
「そっか。 そうだよね」
「うん」
「夜は? 夜は打ち合わせ入ってる?」

随分熱心に誘ってくれてますが、理由はわかってますし。
素直に喜べません。

「今のところ入ってないよ」
「忙しいよね。 仕事したいよね」
「・・・・・・・・・」
「でも、できるだけ長い時間つきあってくれないかな。家にいる分には、ウチはいくらでも大丈夫なの」
「うん」
「末子が楽しみにしてるんだよ」

それはわかったから。
そこを強調すれば、ワタシが喜ぶと思っているのですか?(実はちょっと嬉しいですけど)
ていうか、ナナはただ単に末子ちゃんをガッカリさせたくないだけなんでしょうけど。

おまえはどうなんだよ!楽しみにしてくれてるのかよ!と言いたいところですが、ワタシの気持ちをちゃんと伝えてもいないのに、ここでそんな風にキレるのは、どう考えても間違えております。

「わかった」
「じょりぃの仕事に差し障りがないのなら、うちの都合考えないで、なるべくいてくれない?」
「うん」
「きっとまた末子の『帰らないでー』の泣きが入ると思うからさ(笑)、覚悟しておいてもらおうかな、と」


だからそれはわかったよ。 <耳から煙を噴きながら


「きっと末子の子守になっちゃって、申し訳ないんだけど」
「いえ、別に」   慣れてますから。


というわけで。
明日はデエトです。 なんて言えません。
正しい日本語を使わせていただくなら、明日は子守です。


こんな風に今は腐ってますが、末子ちゃんに会ってしまえば、ワタシもかわいくてしかたなくて、楽しい時間を過ごせてしまうのですが。


ナナ。
おまえのことは気に入らない。
「じょりぃのこと、いいように使ってるとか、思わないで」と今まで何度か言ってもらったけど、もう信じられません。


でも考えてみれば、今までだって同じようなパターンだったのに。
以前は「引き留めてもらえたわああい」だったものが、今は「けっ」となっているのはなんなんでしょうワタシ。


ナナが「じょりぃの恋愛を応援するモード」になってから(本人もう忘れてる気もしますが)、ワタシの心は腐りっぱなしです。
たぶん、それが決定打だったんです。
どのように決定打だったのかは、自分ではなんとなくわかっているのですが、ここではあえて書きません。
けっこうワタシなりにフクザツで、表現がめんどくさいので。


なーんて言ってて、明日顔を見てしまえばまた「へろり〜ん」とかなってる可能性も高いアタクシなわけですが。
考えてみたら、最後に会ってから3週間・・・ていうかひと月近く経ってるんですね。


「あたし、今ヒドイ顔してるんだ」と先日の電話で言っていたナナ。


あまりにもぶっさいくだったら、さらにテンションが下がる可能性も。

・・・それってもはや愛じゃない気がするなー。
とりあえず、盲目状態からは解除されてしまったのでしょうか。



自分の中で唯一信じられたものが揺らいでいるワタシ。



自分を見失っても仕方ないのかもー。
と、のんきに構えてみることにします。



明日「やっぱりかわいい、ラブ☆」めいた日記書いたりしたら、室伏選手にハンマーでも投げつけてもらおうと思います。


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