ナナとワタシ
INDEX|前へ|次へ
2004年04月03日(土) |
はじめてのお泊まり・続編(トランプ合宿) |
ナナの家に遊びに行くたびに、子供たちから「帰っちゃダメ!」とありがたい足止めを食らうじょりぃなんですが、そのたびにワタシとナナがついてきたウソが「今度泊まるから。ゆっくり遊べるから。ね?」だったわけでございます。 子供に平気でウソをつく悪い大人でございますね。
でもまあ、今まではそうは言ってもなんだか泊まる気にもなれずですね。 やっぱいろいろとめんどくさいですし、泊まられるほうも大変そうでございますからね。 絶対、泊まったら眠れない自信がありますので(変なところに神経質で嫌われがちなじょりぃ)、翌日の仕事のことなんか考えると、どうしても二の足を踏んでいたのでございますが。
が、数日前の電話でナナが
「子供たちにこのあいだの温泉のこと『ママだけずるい』って言われちゃってさー」と、なんだかバツが悪そうに。 「そう」 悪いことしてしまったかなと思うじょりぃ。 「なのでつい、言ってしまったのだよ」 「なんて?」 「春休み中、じょりぃちゃんが泊まりに来てくれるよって」 「 そんな勝手な(笑)」 「もう言っちゃった☆ ・・・ダメ?」 でた! 困ったときは甘えちゃえ作戦。 「ダメじゃないです。お邪魔させていただきます。よろこんで」 <難なく陥落
ホントは子供たちじゃなくて、キミが泊まりにきてほしかったんでしょ? なんてずうずうしいことは、さすがのじょりぃも思っちゃいません。
で、泊まりに行くまでの流れは昨日のナナワタ日記の通りなんですが。 子供たちと遊べるのは楽しみだったじょりぃなんですが、ことナナ家にいるあいだは、ワタシとナナの時間てまったく期待できませんので、どちらかというと「おつとめ」気分だったワタシ。 以前の日記にも書きましたが、遊びに行ってからナナの顔が見れたのが1時間後、とか、半日いてもほとんど口をきかない・顔も合わせないという感じで帰ってくるパターンがセオリーでございますからね。
ナナ家に到着しまして。 パパがお出迎えしてくれました。「今、みんな風呂入ってるんだよ。長女はこたつで寝てるし。ゴメンな」と。 パパ用に買ったおみやげのビールを渡しまして、しばらくパパとおしゃべり。
そのうちみんなお風呂から出てきまして。 次女ちゃんはパパの肩たたきを。なんか30分以上やってあげてましたけど。(この子はやさしいんですよ) 末子ちゃんはそのおかげで、じょりぃちゃんを独り占め状態。 アナタ何様?じょおうさまー状態でございます。
こういうときはたいてい、末子ちゃんも次女ちゃんもリビングの隣の和室にじょりぃを呼び出し、じょりぃ貸切状態で遊んでいるんですけど。 ナナは主婦としての仕事もあったり、まあたいていはテレビ見てたりでリビングかキッチンにおりまして、和室にいるじょりぃは放置なんですけど。そりゃあもう、見事に放置。 おかげでワタシはたいていナナとは話もできず顔も合わせずとなるわけですけど。
あーあ、今日もこっちで遊ぶということは、ナナと接触なく、ただ寝て・帰るという流れか・・・なんてぼんやりと思っておりましたら。
ナナ、リビングに行かず、和室の方に来まして。 しかも、ワタシの隣に座りまして。
ええ!? と、そんなことでびっくりじょりぃ。
続き部屋なので、あっちの部屋もこっちの部屋もないっちゃあないんですが。 それだって、今まで一度もなかったんですよ、こんなこと。 たまにリビングに一緒にいられるときだって、隣に座る事なんてほとんどないんです。 なのに今日は、末子ちゃんと遊んでいるワタシの、すぐ隣に座って、洗い髪なんか拭いてます。
う、うれしい・・・・。
とまあ、こんなことで喜んでいるというのが、日頃のじょりぃのかわいそうぶりを表していたりするわけですが。
髪を拭き終わったら、リビングに戻っちゃうんだろうなと思っていたのですが、それからもずっと、なにをするでもなく隣に座っててくれまして。 末子ちゃんがおかしなことを言ったりしたりするたびに、顔を見合わせて笑ったりですね。 とにかくずっと一緒にいてくれて。
今日に限って何を気遣っていてくれたのかはわかりませんが、「ナナが自らワタシの横に居続けてくれる」という現象が初めてのことでしたので(再会後3年にして)、もう、本当にうれしゅうございました。 来てよかったー。泊まってよかったー。てな具合です。 たかがこの程度のことなんですけどね。ふ。
そのうち、みんなでトランプをやることに。 なんて家族らしい光景でございましょう。 ひねくれじょりぃには居心地が悪いほどでございます。 ていうか、終わりにならないんですよね、ここんちのトランプって。 ナナとワタシ以外、みんな勝負への執着が強くてですね。 自分が負けると「もう1回!」となるもんで、エンドレス。 なもんで、そのうち末子ちゃん寝てしまいまして。
ナナが末子ちゃんを寝かしつけに、2階へあがっていっちゃいました。
5分ほどして、不安になるじょりぃ。 だって、ナナ、いつも末子ちゃん寝かしつけながら自分もぐうぐう寝ちまうんです。 まだ11時半だというのに、そんなことになったらワタシはさびしいじゃありませんか。
こっそりトランプから離れまして。 2階へ。
子供部屋の前でしばらく悩むじょりぃ。 なんか、ずうずうしくない?ワタシ。てな感じに。 ワタシが部屋に入ったことによって、末子ちゃんが起きてしまったら、ワタシ、ナナにたいそう怒られることになりますし。
でもまあ、結局自分の感情優先ということで、控えめにノックをしたあと、部屋に入りました。
「どうしたの?」と、暗がりの中から、ささやくようなナナの声。 「どこにいるの?」 ワタシもウイスパーに。 「ここ(笑)。 どうしたの?何かあった?」 「ん・・・・・別に」 <用もないのに母親の後を追ってきた、頭の弱い子供のようなワタシ。 「まだ末子、完全に寝入ってないんだよ。今寝かしつけちゃうからさ」 「・・・・ママ、寝ちゃわない?」 「(笑) だいじょうぶ。寝ないよ」 「・・・・・・・」 <無言で佇むバカっ子ぶり 「ちゃんと戻るから(笑)」 「ん」
ここで次女ちゃんが「じょりぃちゃん、何してるのー? トランプしようよー」と迎えにきてくれたので、おとなしくいったん戻ることに。 トランプの輪に加わると、長女ちゃんが「ママ、絶対寝ちゃうよね。いつものパターンだもん」と。
寝るなよーーーーーーナナーーーー。
しかし、ほどなくしてナナ、下へ降りてきまして。
長方形のこたつの長辺にパパと次女ちゃん、その隣の短辺に長女ちゃん、パパと向かい合わせの長辺にじょりぃひとり、一辺はデッドゾーン、という風に座っておりましたので、「やった。この状態なら、ナナはワタシの隣に・・!」と色めき立ったのですが。
次女ちゃんの隣に座っちまいやがりました。 ち。 何も3人ぎゅうぎゅうに座ることないじゃないですかねえ。 まあ、ワタシも辺のど真ん中に座って動こうとしなかったんですが。
ナナ、トランプには加わらず、ビデオを見始めまして。 デカプリオ主演「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」です。
「お、ママのお気に入りの映画だな。ていうか、それ、映画館でも観たんだろ?」とパパ。 「デカプリオかわいいんだもん」とナナ。
ワタシのがかわいいのに、と、心の中で寝言を言うワタシ。 <死ね
あまりにも勝敗への執念が強いトランプ(特にパパ)に辟易としていたじょりぃは、「じょりぃちゃん、イチ抜け〜」と宣言し、画面に集中することに。
というフリをして、ナナの顔を見ていたんですけど。 縁の太いメガネって便利です。周りから、自分の視線の死角をつくりやすいんですよね。 ということで、画面とナナと交互に眺めておりまして。
しばらくして、ナナがこたつの中で足を伸ばしました。
ワタシの膝に、ナナの足が触れております。 ど真ん中に座っているワタシのまわりには、他に触れるモノもないので、ワタシの膝に自分の足が触れていることはナナにもわかっているはずです。 いつもなら過剰に「あ、ゴメン」「あ、こちらこそ」となるところですが、今日はそのまま。 ナナの方に特別な意図があってそうなっているわけでないのは重々承知なんですが。
なんでこれくらいの接触で、ワタシったらこんなにドキドキできるんでしょうか。 呼吸のインターバルがさっきと変わっていることに気付かれませんように。 唾を飲み込む音が聞こえませんように。 ナナが足の位置を変えませんように。
ワタシが動いても、ナナは足をどけてしまうかもしれないので、ぢいいいいっとそのまま固まるじょりぃ。
それまではおしゃべりしながら見ていたんですが、足が触れてからは無言。 ワタシはもちろん、固まってたのと緊張してたので無言だったわけですが、ナナは画面に集中してただけです。ちぇ。
そんな無言状態に気付いたパパが 「さすが。映画好きの人は違うよな。なんかふたりとも、すげー集中してない?」と。
ナナが何か返事するかなと思って最初は知らんぷりしていたワタシだったんですが、ナナ、カジュアルに無視。 パパ、もう一度「映画好きの人は違うよな」と。 へこたれません。エライ。 ここでワタシはパパの方を見て「にっこり」。 何か話した拍子にナナの足が離れてしまったら大変なので、表情だけでパパにお返事してみたわけです。 パパ、じょりぃの反応には満足してくれたのですが、ナナは相変わらず無視なのでさらに食い下がりました。エライ。見習いたい。
「映画好きの人は違うよな、って言ってるんだよー」
と、ナナの後頭部に口をつけて、かぶりつくようにおっしゃっております。 パパお得意の、仲良しパフォーマンス。
ずうううううううううんと来そうなシチュエーションですが、今日は「ああ。ナナ、嫌がりそう」と、パパの身を案じました。 ナナが人前でそういうことをされるのは好きでなさそう、というのはワタシでもわかるのに、どうしてパパはいまだにやってしまうのかしら。
ナナ、まったく無視。 後頭部にパパがくっついたまま一言も発さず、画面を見たままぴくりとも動きません。 おかげさまで、足はまだじょりぃの膝に触れたままです。 なんだかおかしなシチュエーションでございますね。
パパもがんばってしばらく頭に口つけてたんですが(キスって言っていいんでしょうかねやっぱり)、ナナ、やっぱり無視。
あの。 ヒヤヒヤするんですけど。
パパ「よくここまで無視できるよな」と、ちょっと拗ねながら、ナナから離れまして。 そりゃ拗ねるだろうな。 ナナもあんまりです。 お客の前なのに、あんまりパパに恥をかかせるべきではありません。
じょりぃ、フォローするはめに。
「○年生まれ(ワタシとナナの生まれ年)の人間は、耳が遠いんですよ(笑)。無視じゃなくて、聞こえていないんですきっと」
・・・・・これってフォローになってるんでしょうか。よくわかりませんが。
パパ、私の方を見てにこっと笑った後に、「耳が遠いのか」と話を合わせてくれまして。 しかしその後「ナナってホントに冷たいよな」と。 「いっつもこうやって無視するんだよな。な?パパ、いつもママに無視されてるよなー?」と、子供たちにも同意を求めるパパ。
まあ、パパの気持ちはわかりますが、ナナの気持ちもわかります。 パパ、ちょっとくどめだし。
その会話のあいだも、ナナはパパを無視。 その前の、トランプやらテレビを見ながらやらのパパの言動も気に入らない様子だったので、たぶん今のでキレたんでしょう。
ほどなくして「ちょっと。いつまで起きてる気?」と、ナナから子供たちに檄が飛んだので、トランプもお開き。 ワタシは歯を磨きたくなったので、中座して洗面所へ。 しゃこしゃこしゃこしゃこしゃこと歯磨きしておりましたら、パパがひょこっと顔を出して 「じょりぃちゃん、じゃあ、オレ寝るから。あとはよろしくな」と挨拶してくれました。 ありがたいことでございますね。 ワタシはしゃこしゃこしながら「にっこり」と顔だけでお返事させていただきました。
リビングに戻ると、ナナとワタシのふたりだけに。 ふたりであーだのこーだの言いながらビデオの続きを見ていたのですが。 ワタシ、今日眠くて眠くてしかたなかったんですよ。 それを知っていたナナが気をつかって「もう寝ようか?」と言ってくれまして。
一緒のふとんで寝ました。 なんてことはもちろんありません。ちぇ。
子供部屋で、ナナは末子ちゃんのベッドにもぞもぞと入り込み、ワタシはそのすぐ下に敷いてもらったふとんにもぞもぞと。 なのでピロートークすらありません。 まあ、こんなもんです。
結局ほとんど眠れなかったじょりぃは、子供たちが起きないうちに帰るために早起き。 一緒に起きたナナの「どうして朝なのに(じょりぃが)そんなにシャキシャキ動けるの? 眠れなかったの? 車すぐに運転して大丈夫?」という、はれぼったい心配そうな笑顔をみやげに、眠い目をこすりながら車に乗り込みました。
で、ワタシったら一体なにしに泊まりに行ったかというと、たぶん「トランプしに」だと思います。 鬼のようにトランプしてましたから。みんな。 ワタシはちょっぴり退屈でしたが。 とはいえ、いつもよりナナがやさしいように感じられたので、じょりぃは寝てなくたって、今日はほんのり幸せでございます。
たぶん次は「サゲ」の予感ですが。 ゆうべパパが食らったとばっちりが、次はワタシに来るんじゃないかなあと。
楽しみでございますね(白目 というか、貞子の目で)。
|