ナナとワタシ
ナナとワタシ
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2004年03月18日(木) 10年?

ゆうべ、ナナから電話が。
夜中の1時半でやんす。
一瞬「こんな時間にかーけてくるのは あなーたーしかーいーないー そしてーこのー時間つかーまーるのも あたししかいないっ」と、嫌いなはずなのに聞き込んでいるaikoの歌が耳をよぎりました。
目が回るほど忙しかったのですが「仕事しながらでいい?」と許可をいただいておしゃべり。
パパの実家のことについての相談ごとだったのですが。

ひととおり話を聞いて、ワタシなりの考えを伝えたら「なるほど!そーゆー発想はなかったよ。その線でとりあえずいってみる。ありがと」ということで、その話はいったんは解決。
ナナもいろいろと大変でございます。

で、「まだこれから仕事するの?」とナナ。
「うん」
「寝てないじゃんずっと」
「うん」
「どれくらい寝てないの?」
「あー・・・ゆうべは5時かな。その前が徹夜。その前が4時。その前は旅先で寝られなくて、その前は旅行前で緊張して寝てない」
「えー。 だって、旅行前だって全然寝てなかったじゃん」
「なんかさ、ワタシって、すげータフ! 元気! ってことで」

こーゆーことを話すのも、なんだか「ワタシってがんばってるでしょ!」というアピールのようでイヤなんですが、実際あまりにも長きに渡って寝不足が続いているので、自分の頑健ぶりをちょいと自慢したくなったじょりぃであります。
ナナのパパが、「忙しい」「疲れた」「大変だ」ということをけっこういちいち口に出したりグチを言ったりする人なので、それに対抗しているフシもあるカッコつけのワタシ。

「休んでほしいなー」とナナ。
「休めませんねえ」
「病気になるよそのうち」
「病気になるくらいなら、ぽっくり逝ってほしいので、もう少しがんばってみます」
「ぽっくりぃ?   んー・・まあ、ぽっくりは本人はいいけどさ、周りはイヤじゃない?」
「ワタシがよければ別にいいです」
「・・・・・まあ、あと10年はがんばって生きててよ」
「10年」
「うん」
「でも大丈夫だよ。意に反して長生きしちゃうから(笑)」
「そうか」

そのあと、軽い話題で話しまして。

「パパのおばあちゃんに温泉のこと話したらね、おばあちゃんたちはあそこまで、電車とバスで行ったんだよって」
「ああ」
「すげーとか思って。あたし、あの荷物持っていたら、あんな奥まで電車とバスでは行けないよー」
「大丈夫だよ。歩いて帰ろうとしたくらいなんだから」
「そーだった(笑)」

ワタシもくどいですね☆

そんなムダ話をしばらくした後に。

「10年経てばさー、末子も高校生だし、ゆっくりと何泊もして出掛けられると思うんだよね」とナナ。
「うん」
「何につけ、あたしの時間も取れるようになるだろうし、じょりぃとゆっくりいろいろできるようになるよ、きっと」
「うん」

なに急に。

「だから、10年待っててよ。  ちゃんと生きてて」


あら。
まだ心配してくれてたんですね。
だいじょーぶだって。 ちょっと仕事がたてこんだだけだって。

ナナの心配性に火をつけてしまったかしら。
ヤヴァイ。

「たぶんすごく長生きしちゃうから、心配ないって」とワタシ。
「そっか」

そんなこんなで、3時半頃まで話して電話を切りまして。
ワタシはお仕事。
終わったらもう朝。ちゅんちゅん。

うちは9時始まりですが、9時まで寝てしまいました。ぐうぐう。

起きてお風呂に入っていたら、何本か電話の音が。
憂鬱になるワタシ。
誰だよーこのやろう朝っぱらから、と、自分の寝坊を棚に上げて悪態をつきながら、風呂から出るなりナンバーディスプレイを確認してみましたら。

あら。
1本はナナでした。
朝っぱらから。

何かあったのかな? パパの実家の事かな? と不安になり、すぐに電話。
「どしたの?」
「ああ(笑)。ゴメン、寝てた?」
「お風呂入ってたんだ。 寝るのが遅くなっちゃったから」
「何時に寝たの?」
「6時」
「えー。 ・・・ゴメン」
「なぜ謝る」
「ていうかさ、あたしすごい心配になっちゃって」
「?」
死んでたらどうしようと思って、寝てるかもと思いながらも電話してしまいました」
「ははははははは生きてますが」

死んでたらどうしようってあなた。
ワタシは元気ですよ? って言ったじゃんゆうべだって。
少々へろへろはしてますが。

「なんかだって、死んじゃいそうなんだもん」

ある意味失礼ですね。

「すごく元気だし、だから長生きするってば」
「んーーーーー」

あーあ。
ナナの心配性が起動してしまいました。

これは、「じょりぃのことラブだから☆」とかじゃないんですよ?
何かちょっと心配になると、時と場合によりすごく集中して心配してしまうんですよねえ。
最初にこれをやられたときは「もしかして、ワタシのこと好きなんじゃ・・!」と過剰な期待をしてしまったんですが、これはナナの中だけの問題なんでございます。
たまたまそのときの相手がワタシであった、というだけのことです。
いつもはもっぱら子供のこと、それも長女ちゃんのことが多いのですが、昨夜の電話でも「もう最近は長女のことも過剰に心配しなくなったし、悩みごとがうんと減ったの。だから太っちゃってさー」なんて言ってたので、安心してたのに、よりによってワタシが火をつけてしまいましたとさ。あーあ。

「今日、また心配になったら電話する」とナナ。
「うん」
「じゃあね」
「うん」


「ぽっくり」なんて発言、しなければよかった。
悪いことしてしまった。

電話の向こうで、ワタシが録ってあげて旅行の朝に渡したaikoが流れていたのが嬉しハズカシでございました。


携帯を見てみたら、携帯にも電話入れてたみたいです、ナナ。
おまけにメールも入ってました。
あらら。

昨夜はどうも。
ポックリいく前にお花見に行こう。
この前行きそびれた○○山でも。
でもじょりぃが死んじゃったらいやなんだけど。



死なないから。

でも、お花見に誘われたーわあい。

って、いつ行けるのかしらワタシ。


で、

「今日、また心配になったら電話する」なんて言われたもんだから、ワタシったら一日電話を待ってしまいました。



電話?


来やしませんよ。

メールすら来ませんでした。


けっ。



まあ、こんなもんです。
それでこそナナ。


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