民主「首脳会議」新設へ 政府、与党の一体性確保
>民主党は11日、新政権発足後、党の最高意思決定機関として党代表(首相)や幹事長、
>政調会長(副総理兼国家戦略局担当相)らで構成する「首脳会議」を新設する方針を固めた。
>党幹部が明らかにした。
>週に1回程度開催し、国会対策や政策課題の調整、選挙対策など党運営の重要事項を決定する。
>国会対策委員長、参院議員会長も加えた計5人で発足する見通しだ。
http://www.47news.jp/CN/200909/CN2009091101001229.html
以前、民主党政権は共産党国家に似ていると書いたが、この記事を読むにつけ更にその感を強くする。
旧ソ連や中国、或いは北朝鮮、キューバなど共産党独裁国家の最高権力者は党書記長(総書記、第一書記)である。
党には「政治局」があり、これが事実上の最高意思決定機関であり、最高幹部と言えば政治局員を指す。
従って政府などは単なる行政執行機関に過ぎず、閣僚なども政治局員でなければただの下僚に過ぎない。
(例えばソ連のグロムイコ外相は「ミスター・ニエット」のあだ名で長年ソ連外交の顔として国際的に有名だったが、政治局員ではなかった。漸く政治局員に選ばれたのはブレジネフ時代後半である)
一方、民主党政権の実質的な最高実力者は党幹事長である小沢一郎である。
また、その「首脳会議」は共産党の「政治局」に匹敵する。
つまり政府の閣僚であっても「首脳会議」メンバーでなければ、党の意思決定には参加できないのである。
例えば外相に予定されていると言う岡田克也は「首脳会議」メンバーから外されている。
「首脳会議」メンバーたる「政治局員」は小沢(幹事長)、鳩山(首相)、菅(副総理)、山岡(国対委員長)、輿石(参院会長)の5人だけ。
「政治局員」ではない岡田などはせえぜえ平の中央委員クラスに過ぎない。
他の閣僚に至っては、尚更だ。
民主党政権とはこのような「党」が「政府」より上にある実態で運営されるのである。
これで「政治主導」「政府一元化」とは、チャンチャラ可笑しいとしか言いようがない。