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2007年03月25日(日) 石原の敵は石原自身

東京都知事選挙が始まった。
しかし現実には、石原三選はほぼ確実であろう。
残る興味は、アンチ石原票の総計がどれだけ出るかということだけだ。
有権者(都民)ではないので気楽に言わせてもらうと、
私は石原が大嫌いである。
理由は、人間的に嫌いなのだと言うしかない。
これは感情論である。
だがアンチ石原の大部分は感情論でできている。
右寄りだとかタカ派だとかいうイデオロギーではない。
石原は「太陽の季節」で障子紙を突き破ってデビュー以来、
その人を食ったような尊大で傲慢な言動が喝采を浴びると同時に、
忌み嫌われてもきた。
石原にとってその個性は両刃の剣である。
今の石原にはその面がマイナスに働いている。
それゆえ今回、タマ次第では打倒石原も不可能ではなかった。
例えば菅直人なら或いは勝てたかもしれない。
菅など、どうせもう国政には不要の人間なのだから、
最後のご奉公で石原打倒に立ち上がればよかったのだ。
にもかかわらず民主党政権の首班などという妄想に固執して
晩節を飾る機会を自ら失してしまった。惜しいことである。
さて、たとえ勝つには勝っても石原が今回大幅に票を減らすのは間違いない。
今のところその受け皿は浅野だろうが、個人的には、黒川紀章の得票に注目している。
黒川というと、今まで建築家で若尾文子のダンナとしか認識していなかったので、
こんなぶっ飛んだオッサンだとは思わなかった。
もし有権者なら是非黒川に入れたいぐらいだ。
あと、創価学会員だという桜金造。
どれだけ公明票をとるるかが石原票にも影響するので、
意外に注目である。










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