Memorandum
Memorandum
− メモランダム −
目次過去未来

2003年10月18日(土) 野党の皆さん、「星野勇退」は「藤井総裁の聴聞問題をそらすための政府の陰謀」ですかネ

阪神タイガースの星野仙一監督の今季限りでの勇退が明かになった。
私は正直言ってこの人物が好きではない。闘将だか何だか知らないが、
いい年した大人が殴ったり蹴ったり、まことに見苦しい限りだと思うし、
まして暴力で人を服従させようという姿勢はもってのほかである。
それに熱血漢を装いながら実は計算高く立ち回り、裏表のある
陰険なところも気に入らない。
その意味では星野に輪をかけて、長嶋茂雄などがこの部類の筆頭格だろう。
ちなみに私が監督として好きなのは、廣岡、森、野村といったタイプ。
世間的には、嫌われ者の右代表みたいな顔振れだが、
それというのも彼らは表裏の"裏"しかないからで、知将と言われているが
人間的には実は不器用で単純な人たちである。
逆に、"表"しかなさそうなのは王、原といったあたりか。
監督としてはあまり興味ないが、人間的には好感が持てる。
それはともかく、日本シリーズ直前に、当の出場チームの監督の辞任が発覚し、
シリーズそっちのけで話題や同情がそちらに集中するようなこういう形で
初戦を迎えたのは実に嘆かわしい。
第一、相手チームのダイエーホークスに失礼ではないか。
まさかそんなことはないと思うが、もし星野サイドが選手の士気高揚の目的で
意図的に流したのであれば、言語道断である。
幸い第1戦はダイエーが勝ったが、両軍とも選手は雑音に惑わされることなく
試合に集中してもらいたいものだ。


さて、
衆議院の解散を受けて、既に事実上の選挙戦に突入し、マスコミ、特に週刊各誌等では
競って「自民大敗」などと誇大化した予想記事を並べている。
しかしこれは当然であって、「自民圧勝で連立継続!」などと平凡なことを書いても
面白くも何ともなくて、読者の興味を惹くわけがない。
従って嘘でも何でも、殊更センセーショナルな方向に話を引っ張っていって、
自分たちの雑誌を買わせたいだけのことなのである。
客観的な情勢を見れば、高支持率を誇る小泉政権、そして
支持率で民主党にダブルスコアをつけている自民党が負ける要素は何もない。
第一、3年前の森不人気の時も自民党を倒せなかった民主党が、
まして今回、小泉自民党を倒すなんて現実味が薄い話である。
ただ、小選挙区制になってからというもの、昔より予想がつき難くなったことは
確かである。
中選挙区制の頃は、3人区なら自民2野党1、5人区なら自民3野党2、というように、
素人の当てずっぽうでも大方のバランスを外さず予想がついたものだったが、
小選挙区では1人しか通らないのだから、これをどっちの当落に予想するかで
全体の戦局は全く違ってしまう。
私は自民235民主175公明30共産10社民10保守5その他15ぐらいと予想しているが、
これはある意味で身贔屓な希望であって、実際には甘いかもしれないと思っているぐらいだ。
基本的には私は政権交代主義者なので、自民党にはいっぺん政権を降りてもらいたい
と思っている。
今般の道路公団の藤井総裁の不遜な態度を見ても、自民党半永久政権による
政官業癒着構造は腐り切っているのである。
ただ、どうもまだ今の民主党がすぐ政権を担当できるという気がしないので、
ここはもう少し小泉に頑張ってもらって、旧ソ連を自壊させたゴルバチョフの役割を
期待するしかない。
そうなると、自民党政権が続くにしても、230議席以下しか取れないと、
小泉の求心力が低下してまたぞろ抵抗勢力が台頭してくるのは面白くない。
かと言って、民主が150とか160議席しか取れないのでは、
お家騒動で政権どころの話ではなくなり、次につながらない。
ということで自民235民主175ぐらいならどっちも傷付かない妥当なライン
ではないかと思っている次第だが・・・
でも、実際はどうなることか?!


who |MAIL


My追加