昨日、電話で、とある商品を購入したいのだが、という問い合わせがありまして、けれど、その商品が不良品欠陥品の多い我が社の商品の中にあって一、二を争うクレーム件数を誇り、３つに１つはなんらかの欠陥があるのではないかと思われるものであったがために「これは、ちゃちなものじゃないですよね？」と問われて、思わず口ごもっている間に「すぐに壊れるってことはないですよね？」などと畳みかけられて、心の中で「めっちゃ、ちゃちだし、すぐに壊れるというか、最初から壊れた状態であることが多いというか」と思いながら、プレゼント用にしたいというお客様が、実際それを誰かにプレゼントした場合に起こる悲劇が脳裏をよぎり、しかし「お薦めできません」と言うわけにもいかないわけでして、「ええ、まあ、そうですね。うーん、値段なりの商品という、そういう感じでですね、まあ普通に使っていただければ、それなりにですね……」などとしどろもどろに答えてしまったわけですが、案の定、すぐに（ネットから）注文しますと言っていたその方からの注文は、いまだにないのですが、悲劇を未然に防げたと安堵している場合なのでしょうか。
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