2001年06月08日(金) |
一朗(一郎ではない) |
イチローはスゴイ。 いちいち書かなくても毎日朝のニュースで速報されるんだから、野球を知らない人でも「なんかスゴイ」というのはわかるハズだ。 今朝現在、イチローの打率は.361。野球を知ってる人なら、この数字がどれだけスゴイものかはわかると思う。 野球がわからない人のためにちょっとだけ解説しよう。 打率ってのは、要するにヒットの出る確率である。つまり、イチローの場合36.1%の確率でヒットが出る、ということになる。 「たった36%」と思うかもしれないが、相手は世界最高峰のメジャーリーグ。どのチームを見てもピッチャーは大体140km後半〜160kmを出すピッチャーばかり。変化球も日本のピッチャーよりも大きく曲がる。ちなみに、「大魔神」佐々木だってストレートは150km以上出るし、フォークだってアホみたいに落ちる。だからメジャーのバッターが「サンスィ〜ン」するワケ。 そんな環境の中でイチローはヒットを毎日のように打ちつづけ、気が付けばア・リーグ(メジャーも日本と同じように2つのリーグに分かれてる)2位の打率になってる。 すごいっしょ?(笑)
ところで、イチローが日本人野手として初めてメジャーに行くと知ったとき、ここまで活躍すると思っただろうか?「否」と答えるのは恐らく俺だけじゃないハズ。
ある夕刊紙に、こんな記事が載っていた。 「米メディアの多くは春先、ひ弱さの残るイチローに対して極めて低い評価をし、やや余裕をもってコメントするイチローをバカにしていた同僚もいたことが分かった。」 ところが、蓋を開ければ現在進行中の14連勝をするなど、イチローがいるシアトル・マリナーズはぶっちぎりの1位。先月中旬までの巨人なんて比較対象にならないくらいの独走状態である。もちろんイチローの活躍なくしてチームの快進撃はない。米メディアも認めているところだ。 さらに記事を読み進めると、 「ベースボール・ウィークリー紙のベテラン・コラムニスト、ボブ・ナイチンゲール氏はこんな秘話を明らかにした。 《マーチンが3週間前、敬虔なカトリック教徒のような仕草で、イチローに歩み寄って、おわびした。『ボクはキミのことを誤解していた。許してほしい』と》 」 マーチン、お前か(爆) 「ナイチンゲール記者がさらに、こんなエピソードを付け加えた。
《マリナーズの4番打者ジョン・オルルド一塁手は、イチローは5種類のスイングを持つ男、とジャッジ。マーチン左翼手らと相談して、それぞれに次のような名前をつけた》
(1)ザ・ラニング・ワンハンダー 「左打席のイチロー。ボールにバットを当てた瞬間にはもう一塁までの半分を走っている。こんな選手は見たことがない」(ノーム・チャールトン投手)。
(2)ザ・リーナー 「ボールに向かって体をかがめ、いとも簡単にセンターに弾き返してしまう」(マーチン左翼手)。
(3)ザ・フィスティカフ・スイング(殴り合いスイング) 「嫌いなボールはわざとファウルにして相手投手を嫌がらせる」(オルルド一塁手)。
(4)ザ・チップ・スイング 「ゴルフのように見事に左翼手の前などにボールを落としてヒットにする」(マーチン左翼手)。
(5)ザ・パワー・スイング 「そういったありとあらゆる技術をもちながら、グリフィー(ケン・グリフィJr.=現レッズ)のようなパワーも秘めている」(ブーン二塁手)。 」 全部頭に「THE」がついてる(爆死) いや、そんなんはどーでもいいか(笑)とりあえず1つずつ解説しよう。
(1)バッターボックスが2つあるのは知ってると思うが(笑)、右利きの場合は普通、3塁側のバッターボックスに入る。これはテニスや卓球の「フォアハンド」と同じ要領で打てるから。これが「右打席」。 しかしイチローや巨人の松井のように、右利きだけど「バックハンド」になる1塁側のバッターボックスを使う人もいる(理由はいろいろある)。これが「左打席」。 余談だが、どっちでもOKなバッターもいる(西武の松井稼頭央など) 左打席の利点は、1塁までの距離が右打席よりも近いこと。つまり、イチローのように足の速い選手だと、ボテボテの当たりでも1塁セーフにすることができる。「ボールにバットを当てた瞬間にはもう一塁までの半分を走っている」というのは、そういった利点とイチローのズバ抜けて早い脚、さらに打ってから走り出すまでの動作の素早さが、そう言わせているのである。
(2)これはイチロー独特の技術だと思う。どんな態勢になっても、バットのスイングが一定しているから、ではないだろうか?(自信なし)
(3)これっていわゆる「曲者」が持つ技術。巨人の元木はこれが非常に巧い。
(4)これもイチロー独特の技術ではなかろうか?たしか「チチロー」が「岡本綾子のスイングを真似ろ」と言ったという逸話があった、、、ハズ←かなりうろ覚え(爆死)
(5)言わなくてもわかるでしょう(爆死)
それにしても、ここまでフィーバーしてしまうと、ますます日本のプロ野球から名選手がいなくなっちゃいそうだなぁ、、、(汗)
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