日常些細事
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案山子まつりに行ってきた。 場所は岡山県のほぼ中央にある小さなまち賀陽町。 『まつり』といっても、お神輿が街中を練り歩いたり屋台が沿道にずらりと並んだりといったにぎやかなことはぜんぜんなくて、田んぼの畦道に地元の青年団や老人ホームの入居者が作った『ユニークな』案山子が40体ほど、ただ並べられているだけである。私は朝の9時ごろ行ったのだが、祭りの役員みたいな人は誰もおらず、見物人もひとりもおらず、周囲の田んぼでは農家の人が案山子なんかに見向きもせずにせっせと稲刈りをしていた。
案山子というと、ふつう 「頭に麦藁帽を乗せて一本足でたっていて、顔はへのへのもへじ」 という、地味ーな姿を想像するのだが、この場はなにしろ『案山子まつり』であるからユニークな物体が目白押しである。中には 「どう見ても案山子じゃねえだろ」 というような 『スパイダーマン案山子』 まであった。
もうほとんど、菊人形や「変り雛」のノリである。 (つづく)
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