日常些細事
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2003年11月23日(日) 宗教の人

 昼過ぎに玄関のチャイムが
 ピンポーン。
と明るく鳴ったので、
「お客さんだっ」
 喜び勇んで戸を開けたら『○○の××』という宗教の人だった。
 ちょっとがっかりである。当院は道路に面しているため訊ねやすいのか、あるいは
「ああ何てところに住んでいるのだ。この家の人を救ってあげねば」
と宗教家が思うような外観をしているのか、このテの人がよくやって来る。一時は7つの団体に入れ替わり立ち代り来られて閉口したものだ。
 その人は私と同い年くらい、紺のスーツに赤いストライプのネクタイを締め、
なかなか意志の強そうな面構えをした男性だったが、宗派の違う旨を告げると案外あっさり帰っていった。以前は断ったあとも何だかんだと粘られて、その団体の印刷物を買わなければ退散しなかったものである。
 そういった強引なやり方に苦情が殺到して方針を変えたのかもしれない。
 私は宗教にはさほど興味はないのだが、こうやって休日にわざわざ布教に来る人たち(たぶん自分の休日を潰してまで熱心に)が、一体どのような人生航路を経て神の道に入ったのか、ということには結構興味がある。
 きっと多くのドラマが隠されているのだろうなあと思うのだが。

     


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