日常些細事
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2003年10月17日(金) すあまをさがして

 美人ひとづま佐藤りえさんのホームページ(http://www.ne.jp/asahi/sato/dolcevita/)
で『すあま』談義が盛んである。
 知り合いの「くらげ」さん(ペンネーム・神奈川県在住)が隠れすあま党であることも判明した。
『すあま』というのは

<素甘>(スハマ・州浜の転) 菓子の名。イ・「すはま」に同じ。ロ・粳米の粉に白砂糖を混ぜ、搗いた餅状の菓子
                                  広辞苑 
なのだそうだ。関東では結構知られたお菓子だという。
 掲示板に書き込まれた「すあま好き」のコメントを読むと、みなさんとてもこのお菓子を愛してることがわかる。
 なにしろ普段は無口でおとなしくて、世間となるべく関らないで生きていこう、という人生哲学の見え隠れする「くらげ」さんが、
「わたしはすあまがすき!」
とインターネットを通じて全世界に宣言してしまうほどなのだ。
 よほどおいしいものに違いない。
 ところがこの「すあま」、私の周囲ではまったく見当たらないのである。
 友人知人に聞いて回っても
「すあま?なにそれ」
逆に質問される始末。
 西日本では超マイナーなお菓子らしい。
 そうなるとますます欲しくなるのが人情というもの。
 いったいどこに売っているのだろう。
 いろいろ訊ねているうち、ある人に
「百貨店にあるんじゃないの」
と言われた。
 そうだ百貨店だ!
 百貨店には何でもあるのだ!
 私はむかし百貨店で恋人を見つけたことがある。
 恋人が見つかるならすあまだって見つかるはずである。
 実は私は自宅で整体院を営んでいるのだがあんまりお客が来ないので(悲)、山田山百貨店(仮名)のガードマンもやっているのだ。
 灯台下暗しとはこのことだ。
 さっそく食品部の事務所に問い合わせてみた。
すると
「ないです」
けんもほろろの回答である。
ううむ。
 無いのはないで仕様がないが、もう少し愛想よう言えんかのう。
 まあこの日は食品関係で大きなクレームがあったらしく、閉店後も部長以下遅くまで残ってあちこちに電話をかけていたが。
 すあまどころではなかったのだろうなあ。


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