日常些細事
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松浦亜弥さん(仮名・30歳)よりメールがくる。某マッサージ店でぐいぐい揉まれて半死半生の目に会ったらしい。オシトヤカな人だから文句も言えなかったようだ。 マッサージをしてもらったら余計に肩がこってしまった、という経験をされた方は多いと思う。筋肉は強く揉むとかえって硬くなってしまうのだ。 揉み返しというやつですね。 施術を受けて痛かったり強すぎると思ったら、 「痛いです」 「もっと軽くやってください」 と遠慮なく言ったほうがよい。 ほとんどの整体師やマッサージ師は要望に答えてくれる。 中には 「これでいいのっ。これが効くのっ。これがうちのやりかたなのっ。ぐいぐい」 なんて店もあるが、そんなところには二度と行かないことです。 けれど痛いのが大好き、というお客さんがいないわけではない。 以前足裏の整体に来られた男性。40代半ばで三つ揃いをびしっと着て、いかにも 「仕事が出来ますわたしは」 という感じの人だったが、施術の最中 「もっと強く。もっと強くやって」 何度も催促する。力を強くしても整体の効果には関係無いのでそう説明するのだが、 「いいから強く」 と聞かない。 しょうがないからかなり力をいれて手技をおこなったが、その間30分、椅子に座って苦悶の表情を浮かべ、ときおり 「いたたたたた」 体をくねらせ悲鳴をあげていた。 そして施術が終ると 「ああ。足がジンジンする」 と、うれしそうに帰っていったものである。 こういう人は辛い食べ物も好きなんだろうなあ、きっと。
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