日常些細事
DiaryINDEXpastwill


2003年08月31日(日) 強くしないで

松浦亜弥さん(仮名・30歳)よりメールがくる。某マッサージ店でぐいぐい揉まれて半死半生の目に会ったらしい。オシトヤカな人だから文句も言えなかったようだ。
マッサージをしてもらったら余計に肩がこってしまった、という経験をされた方は多いと思う。筋肉は強く揉むとかえって硬くなってしまうのだ。
揉み返しというやつですね。
施術を受けて痛かったり強すぎると思ったら、
「痛いです」
「もっと軽くやってください」
と遠慮なく言ったほうがよい。
 ほとんどの整体師やマッサージ師は要望に答えてくれる。
中には
「これでいいのっ。これが効くのっ。これがうちのやりかたなのっ。ぐいぐい」
なんて店もあるが、そんなところには二度と行かないことです。
 けれど痛いのが大好き、というお客さんがいないわけではない。
以前足裏の整体に来られた男性。40代半ばで三つ揃いをびしっと着て、いかにも
「仕事が出来ますわたしは」
という感じの人だったが、施術の最中
「もっと強く。もっと強くやって」
何度も催促する。力を強くしても整体の効果には関係無いのでそう説明するのだが、
「いいから強く」
と聞かない。
 しょうがないからかなり力をいれて手技をおこなったが、その間30分、椅子に座って苦悶の表情を浮かべ、ときおり
「いたたたたた」
体をくねらせ悲鳴をあげていた。
 そして施術が終ると
「ああ。足がジンジンする」
と、うれしそうに帰っていったものである。
 こういう人は辛い食べ物も好きなんだろうなあ、きっと。


高橋もんだる院 |HomePage

My追加