空にオチル
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「だって、おカネがない」「時間がない」「わたしなんか」
「あいつのせいだ」「だって不況だし」「才能ないもん」
こんなもんでしょ?現実なんて。
そんな捨て台詞を遺言に、たくさんの現実をこしらえては
自分の首をしめて。
現実なんて、存在もしないやつを殺人者に仕立てて
きみは今、ゆるやかに自殺しようとしている。
現実って言葉に縛られて、動けずに、苦しんでる姿は
さながら地縛霊のようさ。
でも、ほんとは、知ってるんだろ。
動けないんじゃなくて、動かないだけだということ。
苦しいのは、ほんとは、いきたいからなんだろ。
きみが苦しいのなら、いきたいのなら、まだ、
その現実を変えるチカラは、その手の中に生きてんだ。
だから、行こう。
泣きそうになる、このRealをにらみつけて
自分のお尻をひっぱたいて。
きみが麻痺しちゃう前に、何も望まなくなる前に。
この道のりって、辛いなんてもんじゃないだろうけど
じっとしてても苦しいんなら、動いて苦しんだほうがましってもんさ。
そして、きみが動くなら、現実もまた必ず、動くだろう。
きみに最後は、屈服するだろう。きみは屈服させるだろう。
ぼくらは、もう、生きてるってだけで、
望めば、どこにでもいけるパスポートを持ってるんだ。
さぁ、ぼくは、どこに行こうか。
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