カラージェッソを使ってみる 2005年03月30日(水)
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目的を達するためなら、単一画材にこだわる必要はないと、
…いったい誰に言ったのだろう?
3月後半はずっと、ペンとテンペラ、油彩層の
美しい融合を目指していたんだけれど、
油彩層、全然乾かない。下地も工夫してみた。
けれどいい加減、3日も4日も待つのは疲れてきた。
それで思いつく。アクリルを使ってみようかと。
そう、アクリルはキライ。色が工業色だから。
色味がきつすぎるから、粘度がゆるいから。
でも、ジェッソは好きだ。白ジェッソ、灰色、黒ジェッソ…。
ちょっくらカラージェッソで描いてみようか。
今までテンペラで素描し、油層をかけてみたけれど、
絵の具での素描、硬いペンでの素描、
この辺を下地層としてカラージェッソでやってみようかと。
目的までまっすぐ達する。わたしにとっては画期的アイデア。
選んだ色は、イエローオーカー、レッドオーカー、ネイビーブルー
いつもの茶系の抑えた3原色、それと白、黒。
ここまではテンペラの時と、描き方は変わらない。
レッド系の茶は、そのままだと強すぎるけれど、
白で割ると綺麗なピンク系ができる。
イエローオーカーで割ると、綺麗なオレンジ系の茶色ができる。
絵の具がたくさんできるので、使いやすいかも…。
粘度はテンペラとよく似ている。質感も…。
テンペラより乾くとさらっとしているところもいい。
変なビニールっぽいテカリもない。
ただのアクリルだとこうはいかない…。
結構いいじゃん!!
素描にはペンのラインが必須。わたしには必須。
インクはニュートンインクの黒は顔料系だが、
他の色は染料系のもあり、にじみが生じる…。
顔料系とは要するに、アクリルなんだよね。
ドクターマーチンのインク(ピグメント)を買う。
とりあえず薄い茶で全体を素描し、濃い茶で決定していく。
ジェッソ白+αで、白くしたい箇所を何回もハッチングしていく。
白が厚くなればより白くなり、薄いところとの差が形をつくる。
バックが赤いのは、ボーロのイメージで。
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日曜日に目黒区美術館での金箔+古典技法のワークショップを
受けている。前回は、箔台とナイフ、箔刷毛を作った。
次回から模写本番。
選んだ絵は当然、フラ・アンジェリコ、
受胎告知の大天使ガブリエル。(コルトナ:教区美術館)
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その他、近況としてはラジオじゃなくて自宅のCDラジカセを
アトリエに運んだ。ラジオは聞きたくない番組の時は音が苦痛、
かける音楽によって、気分ががらっと変わってしまう。
やっぱりわたしは、同じものを何回も何回も聴き、
覚えるほどに、歌えるほどに、聴き込むのが好き。
…ということで、ベートーヴェン。
困ったときはベートーヴェン。苦しいときもベートーヴェン。
田園と運命、合唱(これしか持ってない)を、何回も聴く。
それからふと、オペラ座の怪人を見た。
映画の字幕は非常に変だ。主役三人の行動が理解不能な箇所がある。
ここのサイト(「オペラ座の怪人」の字幕 珍訳集)でイメージを矯正してみたら、
ただの三角関係の愛憎劇ではなく、背景にキリスト教が色濃くあり、
深い余韻に浸れる悲劇なんだなぁ、と。CD買って朝から晩まで浸っている。
バイク運転しながら、道を歩きながら、
Anywhere you go, let me go too - とか歌ってる。
原語が分かるようになりたいなぁ。
by HPY
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