疲れた心は、活字の海に。 2004年09月14日(火)
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前回アトリエに行ったのは、ちょうど1週間前か…。
あの日は暑くて疲れたな。
暑かったし、全力投球後に気持ちの上でも疲れてしまって、
チビをおんぶする日が続いて膝の鈍痛が再発し、
電車に乗って往復3時間近くも移動するのがほとほとイヤになる。
その疲れた気持ちに魔が差すように、活字や物語の渦に身をゆだねてしまう。
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本を読む。もう字なら何でもいいがごとく、ニュースをひたすら眺めて暗くなり、
最近はネットで活字ならいくらでもあるから、もう
とめどもない感じ。薄い概念、情報ばかりあったって
しょうがないのに、ホント。そんな中、
ジャン・ジャック・サンペの「マルセランとルネ」は…いい♪。
チビも大喜びでこの絵本を見ていた。でも大人だからこそ味わえるものもある。
同じくサンペ挿し絵の、「ゾマーさんのこと」
なんかよくわからないけれど、面白かったな。
サンペの絵はあっさりしていて、木や風景がものすごく大きくて、
その中に描かれる人や子供はとても小さい。
大きな大きな自然にいだかれる小さな小さな人間は、いいな。
それが大都市だとしても、田舎町だとしても。
その辺が印象的。
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故ちばあきおさんがこの絵描きを好きだったらしいけれど、
2冊読んでなんとなく分かるような気がした。
故…って、もう20年もたつんだなぁ。眩暈。
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他に読んだのは
フランス額装飾入門
額縁と名画−絵画ファンのための額縁鑑賞入門
人間は進歩してきたのか−「西欧近代」再考 現代文明論(上)著:佐伯啓思
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あとは個展用DMを作り、印刷所に発注。
ネットですぐにできるから、その辺はずいぶん楽。
前回2回のように、会期始まってからDMを出すというのは避けたいものだ。
…ってことは、今のうちに知人はもちろん、
関係者やら住所録を入力しておかなきゃということ。これはユウツだ。
会期近くなると、雑用が増える。額の準備も頭が痛い。
あ、市展の搬入も今週だ。作品はできてるからいいけれど、
重い運搬はイヤだな。足が重い。
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ま、いいこともあった。
うちのチビが以前描いた絵が、ユザワヤ大賞展ジュニア部門で銀賞とった。
スゲー。母よりすげかったりして。
これは親としては誇らしいわね。
でもチビは「ふ〜ん」で終わり。ホントに終わり。
盛り上がる大人たちを尻目に、あっさりしてるなぁ。
授賞式も出ない、と断言。壇上での拍手は、
もう一生味わえないかもしれないのに、見切りが早いなぁ。
それにしても授賞式は、毎年2回頭数で強制参加、
退屈で大嫌い、空疎と思う気持ちうらはら
身内の受賞にはやっぱり壇上にあげたくなって説得するなんて、
なんか急に世俗くさくて自分でも苦笑い。
by HPY
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