リュックのヒモ ( 記録をつけないということ ) 2004年07月19日(月)
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無精しないで制作日誌を欠かさずにつければよかった。
もしかしたら途中段階の方が良かったかもしれない。
その辺で気が付いていたら、
この絵は違う方向に向かったかもしれないなぁ。
なんて、今はもう、釣り落としたサカナ。
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画材的なまとめ。
支持体は、荒めキャンバス裏に、
目止め後ホルベインのジェッソを塗ったもの。
最初の描きだし、4B鉛筆が粗く目に乗り、
豪快だが絵の具をのせると溶けて汚れる。
輪郭線が怪しすぎるので、整理のためにペンを入れる。
P4と小さめ、小さいから楽かと思ったけれど、
細かいところの線がどんどん細くなり、
ついに卓上、腕鎮、極面相でミリカンマの作業を。
遠目に見ると効いてないので、
そんな必要はないのかもしれない。
まぁ、納得行くまでやるしかない。
部分的に描きすぎ、部分的に描き足らなさすぎ、
一応、この布地の柔らかさが出たら終わり、
と思っているのだが、実はそれが一番難しくて。
ヒモの厚みを出しながら、微妙な柔らかさを
出すことができない。なんども塗り直し、描き直し
しているが、完成を焦っているのかもしれない。
未完ぐらいの方が息がつけていいのかもしれない。
もっとドンピシャな形を描かなければ、描きたい。
ペンを復活させ、そしてまた白で和らげる。
白は、油彩白は柔らかさを、テンペラ白で形を、
それぞれ強調する。
油彩層は透層、テンペラで厚みと描写を。
テンペラは限定4色。
テールベルト(緑土)、
バーントアンバー(赤土)
ネープルスイエロー(黄白)
チタン白。
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1日2時間程度4日間の作業、油彩を一層塗っては乾かし、
という作業なので、時間はかかってるなぁ。
もしかして無駄にかかってるかもしれない、と
徒労思考になると哀しくなるので、
とりあえず封印して、
他の絵と併走しながらやってる、からって。
それにしてもこのリュックのヒモ、
何が面白くてこんな絵を描いてるのだろうって、
みんなは思うだろうなぁ。(苦笑)
by HPY
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