ベタな気持ち 2004年05月19日(水)
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「花を愛でる人」なんて、ねらい通りだけれどあまりにもベタなんで
ふと気がついて妙に気恥ずかしさを感じて。
左は途中、右が完成。顔はそういう理由でつぶした。
それでもこんな感傷的な絵を描いちゃっていいのかしら、
と、やっぱり呆然としている自分がいる。
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14時頃、お腹がすいたのでコンビニに何か調達しにいく。
雑誌コーナーを見やると「プレイボール」があって。
懐かしい!!って、手にとってパラパラと読んでみる。
こどもの時、夢中になって読んだんよね。
キャプテンとプレイボール。ちばあきおさんのマンガ。
ひたすらひたむきに野球に打ち込む主人公らを見ていたら
熱く思い出す。頑張れ頑張れーって応援する。
それから作者のその後を思い出して。中三の時だった。
そしたらなんだか異常に感傷的な気持ちになって、
胸が詰まって苦しい。弁当買いに来たのに見たくもない感じ。
感傷的な気持ちはキライ。生きていくのにそぐわないじゃない。
でもどうしてこんな気持ちになるんだろう、人って。
こんな気持ちを好むんだろう。
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加えて描いてる絵が色彩的、感情的なものだから、
伝える前に自分がゆさぶられる。
花を愛でながら、にぎりつぶしたい衝動が手に見える。
感情を出すのは非常にコワイ、
恐ろしいことをしているのではないかという気持ちになる。
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後半、この絵を引っぱり出してツヅキを描いてみる。
目的は油彩絵の具のぼかしの実験。
透視図法的空間とモチーフ細密描画、
それとゆるいぼかしのバランスを測ること。
思った以上にうまくいかない。(^^;
こういう絵は、描写とか絵の具としての道具の扱いとか、
構図とか構築だけ考えていけばいい。
積み上げる作業。感情はいらないから、
そういう意味では楽だ。
でも閲覧する身になると、旨み甘みは薄いかもなぁ。
by HPY
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