チェェェンジ・ゲッター1!スイッチ・オォォォォォンッ! 暑っ苦しいんじゃぁああ、ゲッターロボォォォ! ちょっと前から始まった独りダイナミック祭り。 デビルマン、マジンガー、ゲッター、グレンダイザーを全部平行して見るという荒業をしているわけですが、 熱いよ、ゲッターロボ、熱すぎだよ、ゲッター・・・。 ゲッターロボが異常に熱すぎて、30分見るのに非常に疲れて困ります。 ゲッターはマジンガー以上にシリーズが多すぎて、どれをどういう順番に見ればいいのか、わからないのですが、今私が見ているのは、74年に放送開始された一番最初のTVシリーズ。 これは一般には何て呼ばれているのでしょう?初代ゲッター?無印ゲッター? よくわかりませんが、リョウとハヤトとムサシが出てきて、神谷明の絶叫シャウトが有名なヤツです。 ゲッターといえば、石川賢の濃すぎる漫画が有名ですが、アニメのほうも、別の意味でまたエライ濃いアニメですな。 つーかさ、 早乙女研究所、おまえら熱すぎ。 リョウも熱いし、ハヤトも熱いし、ムサシも熱いし、ミチルさんも熱いし、元気も熱いし、早乙女博士も熱いしで、早乙女研究所全員発熱しすぎ。ゲッター線照射しすぎだよ。 もう熱いっていうより、青い春と書いて青春というか、若い血潮が真っ赤に燃えるというか、3つの心が一つになるというか、ゲッツゲッツゲッターゲッツというか、ようするにやかましいじゃぁあああ、早乙女研究所ッ! 常識人の集まりである霊峰富士の光子力研究所を見た後に、浅間山のマグマのごとく燃えたぎった早乙女研究所みると、騒々しさの極地であります。 だってさ、すべてがネタとしか思えない濃さなんだもん。 まずオープニングから飛ばしまくりで、これだけで30分は爆笑できること保証つき。 ささきいさおが歌うガン!ガン!ガン!ガン!という思考を停止させる強烈すぎる歌詞に、ギャグでやっているとしかおもえないスクラム。キテレツ極まる戦闘服に、亀の子タワシが飛んでいるみたいなゲットマシン、この彷彿絶倒のおかしさといったら。 わたし、ゲッター1がトマホーク持って走っているあそこで駄目、噴出す。 マジンガーブレードは全然可笑しくないんだけど、なんでゲッタートマホークはあんなに笑えるんだろ。神谷明の名人芸シャウトのせいかしらん。 ゲッターのデザインって、正真正銘、本物のダイナミックライセンスつきの版権ものなのに、まるで夜店で売っている海賊版商品のようなパチモン臭さがあるんだよね。 間違いなく本物なのに、どっかのアニメをパチくったパチモン品って感じで、ニセモノ臭がただようデザインなんだよ。 本物なのに、パチモン臭いデザイン。 本家なのに、パロディ臭いデザイン。 オリジナルなのに、模倣臭いデザイン。 開祖でありながら、パチモン臭が漂うのがなんともおかしいや。 スパロボ世代がいうならまだしも、オンタイムで見ていた私にまでそう言わせるあたりが、ゲッターの凄さでありますね! 私、マジンガーZを見ていて美術や衣装が可笑しいと思ったことはないんだけど、(Zは美術・メカが素晴らしい 特に兜邸とホバーパイルダーと光子力研究所は傑作)ゲッターは、逐一可笑しいっす。 これ、無料配信されているところあったら、みんなも見てみるといいよ。爆笑は保証つきだから。 ゲッターはおかしなものをあげたらきりがありません。 亀の子タワシをすっ飛ばしたかのようなゲットマシンといい、合体するとなぜか手足が生えてくるという子供の目から見ても無理極まる合体といい、質量保存の法則を無視した摩訶不思議な変形といい、 なんで、ゲッター1とゲッター2とゲッター3で質量が違うんじゃああ。 いったい誰がデザインしたのか、乳首のついたミチルさんの戦闘服とか、長すぎるハヤトの顔にジャストサイズにあつらえた長すぎるへルメットや、ふんどしに工事用ヘルメットに日本刀という道を歩いていたらすぐに通報されそうなムサシの戦闘服や、それに誰も突っ込みを入れる人がいない不思議さや、下駄に水玉の赤ネクタイというコントに出てきそうな早乙女博士や、ホームドラマ出てきそうな野球帽かぶった小学生の元気など、すべてがギャグでやっているとしか思えない設定と美術。この番組はゲキガンガーですか? 本当ゲッターは、マジンガーとコン・バトラーの間の作品ですな。 無茶ありすぎ。だがそこがいい! そしておかしいといえばゲッターチームもまたしかり。 ゲッターチームはよるとさわると殴り合いで喧嘩。 研究所で喧嘩して、寮に帰ると3人同室なんで、また喧嘩して。 なんか毎週喧嘩しているんですが。こいつら。 この話、パッと見はナンバー2の法則でハヤトが目立ちまくっているけど、真の主役は、ムサシですかね?ムサシがいい味だしておりますね。 ゲッターの合体は、3機の戦闘機がカマを掘りあってドッキングというギミックで、パイロットが同じ学生寮の同室という、同人女に優しい設定なのですが、いやはや、さすがにここまで暑っ苦しいと、私の貧困な脳細胞では、やおい妄想はわきそうにありませんな。 ゲッターと同じスタッフなのに、ダイザーは美麗だよなぁ。熱血とチームワークがウリのゲッターチームに対して、ダイザーチームは耽美と美麗がウリだもんね。まあ私としてはノーブル&ナチュラルな光子力ファミリーを推したいのですが。 でも、ゲッターは、尻のしまりが非常によいロボットだと思いました。 ええ、ダイナミッカーのお姉様方! 尻のしまりのよさでは、ダイナミック一ではないかと。 そもそも早乙女研究所は所在地からして、浅間山だから熱いんだよね。 窓の外には噴煙が上がっているのが見えるし、赤い岩肌の切り立った崖っぷちにへばりつくように建っているし、研究所に向かうには急勾配の坂道を登らなきゃいけないしで、地熱もっていそうですもんね。 それに対し、光子力研究所は、遠くに穏やかな駿河湾を望み、背後に頂に白い雪のつもった青い富士、さらに緑濃き青木ヶ原樹海があって、そこに緑の広大な芝生がひろがり、白い研究所と、ノーブルでナチュラルな空気がありますからな。 そう思うと、弓先生は光子力研究所に来たのが、甲児くんでよかったですね。 もしこれがゲッターチームだったら、弓先生じゃ、絶対統率できなかっただろよ。 よるとさわると喧嘩のゲッターチームじゃ、押しの弱い弓先生じゃ、取りまとめることは無理だっただろうなぁ。 あれは、ゲッター線一筋30年の猛者、早乙女博士だから、統率できたんだろうな。 ところで早乙女博士は、42歳でゲッター線の研究30年だそうですが、30年ってことは、もしかして早乙女博士は小学生のころからゲッター線の研究やっているんですか? さすが早乙女博士、熱いな。 甲児は、礼儀正しいモラリストなんで、弓先生としては扱いやすかったんじゃないでしょうかね。 いかにも東大出身の官僚といったタイプの弓所長と、裕福な家庭に育った素直ないい子の甲児とは非常にいい組み合わせだったと思いますよ。 甲児は先生のいうことよく聞く子だったし。先生のほうも甲児くんを信頼していて自由にやらせていましたし。 ま、たまに切羽つまって言う事きかなかったときもあったけど、マジンガーは甲児が無茶するから勝てる仕組みになっているんで、無茶したことが巧をそうして、結果オーライで、無問題のことが多かったし。先生もそれがわかっているからきつく叱ることはなかったし。 そもそも弓先生は所長としての業務に追われ、要塞司令としてはかなり頼りないで、甲児くんに常に頼りきりで、甲児のほうもそれがわかっているから自分がしっかりしなきゃと、実力以上のものを出していたもんな。 甲児くんのほうでも、弓先生が五月蝿いことはいわず、好きに戦闘をやらせてくれたんで、やりやすかったんじゃないでしょうか。 これが、早乙女研究所だったらそうはいかなかったでしょうな。 早乙女博士との意見の食い違いで、どっちも引かずに衝突していたかもしれないですな。 甲児はZの中で、ただの1回も、博士達と喧嘩して、光子力研究所を脱走したことはなかったけど、寄留先が早乙女研究所だったら、博士と喧嘩して、ゲッターロボのパイロットなんかやってられっか、もうやめだやめだとちょっと想像がつかないけど、飛びだしていくこともあったかもしれないですな。 逆に光子力研究所では、喧嘩三昧で、濃すぎるゲッターチームに、弓先生がお手上げで、バケツの水をかぶるどころの騒ぎじゃなくて、喧嘩の仲裁に入って、腕の一本ぐらい折っていたことでしょう。 と気がつけばゲッターの感想を書いているようでいて、また兜甲児語りになっていますが、そんなことをいっているうちに、とうとうマジンガーZの最終回がやってきてしまいました。 ああ、いよいよ最終回だよ、ゲキガンガー・・・。 調合金Zが溶ける・・・。
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