話ツマンネ。 内容がナイヨ。 1話あたり20数分あるんだけど、中身は5分ぐらい。1話に至っては、3分。 だって、なんにも話が頭の中に残らないんだもん。 今、あらすじ書こうとしたけど、さやかのオッパイと甲児くんの達磨返しか残ってなかったよ。まだ、光子力研究所の日常シーンはいいんだけど、戦闘シーンがなにも記憶に残らないってのは、どういうことなんだい。 マジンガーはロボットが命ですよ? 戦闘シーンに力入れて作りやがれってんだ。 まずロボットのエロさが足りないっす。 マジンガーっていうのは、鉄と鉄とのぶつかり合いなのに、目からオイルが流れ出し、チチからミサイルが飛び出し、液が滴り、ロボ同士がまぐ合う世界です。無機質中に、有機的な思いが込められたロボット、それがマジンガー。もっとロボはセクシャルに。エロはあけすけにあっけらかんと。グロ奇妙にすがすがしく。これぞ魔神イズム! そういうメカを書かなくっちゃだめじゃん。ロボットのエロが足りなさすぎだよ。 次にメカアクションが退屈すぎ。 絵も永井漫画標準・エピソードも永井漫画標準・声もオリジナル声優、歌も水木一郎、 なのに、なんでこんなに話に身を乗りできないんだろ。私もわからないんだけど、戦闘シーンが頭に残らないぐらいつまんなかった。 なにが駄目なんだろうと考えてみたんだけど、頭を使った攻防戦ではなく、力押しの大技オンリーで、動きが脊髄反射ってところが駄目なのかしらん。小奇麗な絵がただつらつらと流れていくだけで、身が入っていない感じ。話に腰が入っていないように思った。 思うに、マジンガーのおもしろというのは、第一点にメカの性的な部分、第二点に苦戦しても最後はかならず勝つという命がけの予定調和だと思うんですよ。 なので、見所は必然的に、今週はどうやって勝つか?ここに集中するわけです。(あとおっぱいとちんちん) マジンガーはロボットアニメの中でも戦闘場面の占める割合が大きく、話の大半がバトルシーンです。ダイザーあたりから、ロボットアニメは、ロボットよりも人間ドラマに比重を置くようになり、ロボットアニメにも関わらず、それは主役ではなくなり、そこに登場する人間を彩る小道具の色合いが強くなっていきます。しかし、パイオニアのマジンガーは、あくまでロボットが主役のアニメ。どの手を使って、機械獣を倒すかが、一番の見どころになるわけです。ここを起承転結つけてやってもらいたい。バトルの中にドラマがあってもらいたいのですよ。ドラマの彩色としてバトルがあるのではなく、バトルの中にドラマがあるのがマジンガーなのですよ。 Zはけして万能なマシンではありません。超合金Zを使っている割に、しょっちゅう手足はもげるし、ぶっ壊れもします。光子力という正体不明の超エネルギーを使っているため、半永久的に動き続けるようみえますが、実際は耐久年数もあって、途中取替えが必要です。エネルギー切れもします。海中戦に弱いという弱点もあります。パイロットが生身の人間で、代わりがいないという問題もあります。1体しかないので、物量で攻めてこられると劣勢を強いられます。けして万能なロボットではないのです。 しかしこうした、弱点を押して、最後は必ず勝つのです。 いうなれば小さい力士が技で巨漢の力士勝つのが面白いように、万能でないZがハンディ押しのけて、どうやって勝つか、攻防戦を繰り広げるのが見所なわけです。 Zの甲児くんの場合は、判断力に優れているんで、機械獣の隙や弱点を冷静に見つけて、すかさずそこを突いてたたくっていう戦法が主です。そして、マジンガーには超電磁スピン系の必殺技がないので、とどめの一撃に至るまで、毎週いろいろで、戦闘バリエーションは豊富なのです。 ところがこのマジンカイザーの戦闘場面は、スパロボ的というのか、ゲームシナリオ的というのか、いわゆる燃えるシーンが羅列されているだけで、攻防戦になってない気がするのですよ。ただ大技を連続して出しているだけ。ただ叫んでいるだけ。派手なエフェクトの連発。それで勝ちゃう。 これを面白いと感じないは、私がゲームをやらないせいですかね? 個人的には、甲児くんが頭使っているふうに見えない、このへんがイヤンな感じですな。 この話の中では甲児くんはよく叫んでいるのですが、甲児くんってこんなに絶叫するキャラでしたっけ? 私スパロボやったことないんで、わかんないのですが、スパロボの甲児くんって、こんな感じなのですか? もしそうだとしたら元祖スパロボ乗りというパブリックイメージが先行して、ロートル化が進んでいるなぁ・・・。 前に言ったように、この人、永井漫画(マジンガーはテレビ先行作品なので永井豪の漫画が原作ではない)でもアニメでもうちょっと、冷静だと思うんですけどね。 それにそもそもマジンガーって、叫んで力押し敵を倒すロボットじゃないんですが。 なんかロボットプロレスと間違われているような気がしますが、スパロボ的には、そういうものなのでしょうか、ゲームをやらない私には、わかりません。 1話であっさりZとグレートは壊されるのですが、この辺も壊せばカッコいいと勘違いしていそうで、作り手とのロボットに対する温度差を感じます。 このOVAはオリジナル声優を使ったり、スパロボ派生のロボット主役においたり、両方の層をねらったもののように感じられますが、ゲームからはいった人とTVから入った人は、マジンガーに対する見方が全然違うでしょうから、両方のユーザーに満足いってもらうには、畑違いすぎて難しかったんじゃないですかね。 こういうと、カイザーOVAからマジンガーに入った人は、あなたブーブー文句いっているのでは、昔ののんびりしたロボットの動きに慣れていて、カイザーのスピーディな動きについてこれないんだろ、それをスパロボのせいにしているだろ、言われそうですが、たぶん、前半部分はそれであっているよ。動き早くてついていけれないもん。もっと動きゆっくりにして重量感だして、タメを大事にしてもらいたいと思った。これは事実。 でも、ライブや再放送で見ていたおじさん達が、怒っているのではなく、そういったことではないと思いますけどね。彼らにとっては、そんなことよりも、腹立たしいのは、カイザーの存在そのものなんじゃないですかね。 Zやグレートの中にカイザーという異分子が入り込んで、Z・グレート・ダイザー差し置いて活躍している、これが彼らには許せんのではないのでないのでしょうか。 Zファン→Zの扱いが惨い!Zへの愛情が全く感じられない。 グレートファン→グレートの出番が少ない!鬼っ子鉄也の扱いはなんだ。 ダイザーファン→カイザーいらんから、ダイザー出せ。 最大公約数的感想はこんなところではないと思います。 私はスパロボ世代と共存して悪い法はどこにもないと思います。よくいわれるリアルタイム見た世代をリスペクトしろ、オリジナルにリスペクトしろ的意見は、いい加減聞き飽きましたので。なんせ、その手の意見は、これまで自分でもさんざん書き飽きましたので。ええ。 ただ、ひかえめながらリクエストを出させていただくと、私はカイザーよりも幻の企画におわった「ゴッドマジンガー」のほうが見たかったかな。 鉄也が司令官で甲児くんがZを改良してゴットマジンガーを作るって話。企画の段階てスポンサーから却下されて、実現を見なかったあの話、あちらのほうが見たかったな。 やはり、マジンガーというのは、兜家の話だと思うのですよ。 どんなに鉄也たデューク・フリードががんばろうとも、所詮は彼らは脇役、どうあがいても真の主役は兜家なのです。なので、マジンガーを締めくくる話は、甲児が科学者として本領発揮するゴットマジンガーがよかったなぁと思うのですよ。 江戸っ子は3代続いて江戸っ子。祖父がマジンガーZを作り、父がグレートマジンガーを作る。そしたら次は子がゴットマジンガーを作らなきゃ。祖父が天才科学者、父は科学者兼司令官、子は科学者兼パイロット。こうして3代にわたる狂気の天才科学者兜家の話はここに眠る、明日からはまた平和で退屈な日々が始まる・・・というラインの話がみたかったです。 TVシリーズで長々やるには、ワンパターンで地味でつまんない話で、OVAぐらいがちょうどいいのではないか思ったのですけどね。 しかし、版権の問題もあるし、そうもいかんのでしょうな。 商品としては、カイザーにならざるを得ないというのは、私も充分理解を示すところであります。 本音をいえば、 カイザーのくせにZとグレートと肩並べようなんて、10年早いんだよッ! TVシリーズで機械獣を100体倒してから、来やがれってんだッ! 達磨返しの甲児くんにハァハァ・・・
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