地獄を見れば心が乾く またアニマックスでエリア88アニメ再放送するみたいですよ。 しかも今回はボドムズとセット放送ですよ。 ある日の番組テーブル 4:30装甲騎兵ボトムズ 5:00エリア88 …… 出来の悪さをわざわざ際立たせるための組み合わせですね! また別の時間帯では 0:27装甲騎兵ボトムズ 0:55こげぱん 1:00頭文字D 1:30エリア88 ますますツマラナサが際立つ組み合わせに。 同じエイベックス作品の中でも一段格下なのが、一目瞭然になってしまうではないか…。 さらに、頭文字D終了後は、監督のやる気マンマンの演出でおなじみのベルばらがが入るので、 0:27装甲騎兵ボトムズ 0:55こげぱん 1:00ベルサイユのばら 1:30エリア88 と、やる気のなさがよりいっそう明白に白日のもとに晒されることに。 アニマックスの中の人も大変だな。またフォーラム立っちゃっているし。 ◇語句解説◇ ▼装甲騎兵ボトムズ 1983年サンライズ製作・高橋良輔監督のリアルロボットアニメーション。今でも根強いファンが多く、エリ8好きの間ではわりかた評判のいい戦記物。 銀河万丈ナレーションによる渋いポエムな次回予告がつとに有名。 長いことDVD化されず、ファンをやきもきさせたが、この度めでたくシリーズ全作のDVD発売が決定。『エリア88』『火の鳥』と不発が続いた高橋監督ファンには、久しぶりに明るいニュースとなった。 主人公がすぐに上半身裸になってうろつく、裸にされて拷問されるシーンがくりかえしある、女子供には用のない世界など、その筋のお兄さんには興奮もののシーン多し。中でもイプシロンの股間を強調したコスチュームは一見の価値あり。気になって話に集中できなくなる人続出。っていうか良輔たんは男の裸が好きなんですか?やたらいっぱい出てくるんですけど。 なお、リアルロボットといっても例によって話はトンデモストーリーなので注意。 この話の一番の特徴は、そのロボットの扱いですかね?ボトムズというのは、主役機ではなく、たくさん登場する量産型ロボットの俗称のことです。主人公もその他大勢の下級兵士もみんなこれに乗ります。そして、非常に簡単に壊れ、壊れたら壊れたであっさりと乗り捨てられてしまい、必要とあればどっかその辺からかっぱらってくるという大変ぞんざいな扱いをされています。乱暴な言い方をすれば、車ぐらいの感覚でいいと思います。こんな具合に、作中至るところでデイリーユースされているロボットなので、輸送や補給の必要がなく(壊れたら捨てる、必要になったらかっぱらう、整備は自分でする)一般の戦記もののように決まった基地や旗艦や要塞を拠点する必然性がなく、主人公が自由に戦場を渡り歩くことが出来るしくみになっています。 主人公のキリコ・キュービィは、こいつらが通った後は、草の根一本も残っていないと恐れられるマーク3のような部隊の出身で、1話で早速軍隊に裏切られ、地獄に叩き落されます。このキリコという男は、物心ついたときから周りが戦争で明け暮れていたため、戦場でしか生きていけないというボッシュ中佐に会ったら、速攻でスカウトされそうな生粋の兵士です。なんたって、戦闘の中じゃないと落ち着いていられない人ですから。 こいつを待ち受けている地獄というものが、なかなかなもので、1話で軍に裏切られ監禁拘束拷問の末脱走、2話で治安警察に捕まり強制労働所行くがそこも脱走、3話で地獄の町を徘徊しそこも脱走、4話で格闘技場で賭け試合に身を投じまた逮捕、5話再度拷問の末脱出…そして町一つ破滅に追い込んだ挙句、内乱の国の外人部隊に入隊…とこんな調子で延々に続くのです。 そして1話〜最終回まで、ずっとここは地獄だ地獄だと言いながら、地獄を彷徨し続けるのです。 私はこのアニメは、色彩がすごく好きです。彩度が低くって明るすぎないところが特に好き。赤く乾いた砂漠の上をジリジリと迫る死と隣り合わせで歩いていく場面の色調なんかもう最高。心が乾く色調なのです。 と、通ぶったことをいっておいて、本当のところは、主人公勢の太ももや股間の食い込みばかりに気をとらわれて、内容はあまり頭に入っていないのでした。 スタジオぴえろの明るい色調が鬱になるエリアのOVAも、太ももや股間のハーネス(?)の食い込みだけは、いろいろとヨカッタ。あのグィとした食い込みはよかったよ。真面目にボトムズを紹介しているようでいて、気が付くと最後はいつも通りのシンのケツの話に落ち着くあたりが自分らしくって、押忍!
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