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24082

■また■

熱湯になったのに気付かずシャワーを浴び続けてしまった。
全身真っ赤になっていてヒリヒリしたので湯槽のお湯に水を入れて、風邪を引きそうな微温湯に浸かって体を冷やした。

昨日、家の周りをうろついていた親子の猫達のうち一匹が、店の前ではねられて死んだ。キジの子猫だった。一度目にはねられた時はまだ生きていて、2度目にバスに轢かれて死んだらしい。あのままでは可哀想だと拾いに行く話になったが、店で唯一猫を飼っている年輩の女性Sは、飼っている割に嫌がり、逆に嫌がりそうな若いHが「手が空いているから拾いに行く」と箱を持って店を出た。だがHの前で、いつも辺をうろついている浮浪者の男性が猫を拾って袋に入れ、道路に面した公園のゴミ箱に入れた。いつも、轢かれて死んだ猫が無惨に雑巾のようになるまで放置されないのは、多分この男性が拾うからなんだろうな。日に何十回も店の前を通るので気付くのも早かろうし。 それにしてもこれを教えてくれた母の話し方が
あまり詳しいのでその時の場面を思い浮かべて恐くなった。
そして、今日になって子供人格の様子がおかしい。
気付いたらベランダに座り込んで泣いていた。
ベランダからは猫の通り道であるトタン屋根が見下ろせる。

夜になって。父が、食事を作ったので食べに来いと言った。
私の家は5階建てで、1階が店、2階が貸店舗、3階が母と私
4階が父、5階が店のHに貸している小さな部屋と屋上だ。
玄関は全て別になっていて、父の部屋と言っても他人の家のようである。私の覚えている限り、この部屋に関して思い出すのは嫌な記憶ばかりだ。少し気分が悪くなった。
食事をしながら父が、「明日はもう一匹死んでいるだろう」と猫の話をした。母に「お前はどう思うか、生きていると思うか」と賭事じみた問いかけをしていたので、さらに食事が進まなくなった。何も味がしなくなった。
■2001年11月14日(水)■

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