Espressoを飲みながら

2001年09月07日(金) フェフェの恐怖

 朝起きてマンションのベランダから外を眺めた。
晴々とした空、朝の清涼な空気、窓を開けて彼女と一緒に
外を眺めた。

 次の瞬間、空の向こうの方から黄緑色の光がやってきた。
そして爆発のような現象が起こって、大量の光線の照射を
浴びてしまった。

 気が付くと太ももとか腕がただれている。彼女にも同じ
症状がでている。ベランダの外を眺めると、朝の散歩や通勤
の途中の人が倒れている。
 何がどうなっているのかわからずに混乱している自分は、
とりあえず近所の人達と話をするのだが彼等もやはり何が何だか
わかっていない。一体どういうことが起こったらこんなことに
なるんだろうと記憶の糸を手繰って考えてみる。

 しばらくして、僕は「フェフェ」というものを思い出した。
多分雑誌の軍事関係の記事か何かで読んだんだと思う。

 それはある種の化学兵器で、核兵器のように瞬時に都市を
滅ぼしてしまうものではなく、多くの人間に数日間の間、
動けなくなる程度のダメージを負わせるものである。
 核戦争が危険すぎるので使われなくなった現在、短期間の
内に勝利を収めるには先ずフェフェで敵国の人間を麻痺させて
おいて、通常兵器で攻め込んでいくという手法が用いられる。

 確かこんなことが書いていたはず。

 ということは、これは終わりではない。この後に攻撃や爆撃が
続くのはほぼ間違いない。なんとかとりとめた命だ、今更落とし
たくはない。さあ、どうしよう?頭は回転し続ける、胸はどきどきと
高鳴ったままだ。

 「どこか安全な場所は?」
 「傷の手当てはどうしよう?」
 「どこからの攻撃なんだろう?」

 そんなことがぐるぐるする。

 さっき空から一撃をくらったので、まだ空を見るのがこわい。
また何か落ちてきそうな気がするのだ。今度はフェフェよりもっと
おそろしい爆弾が落ちてくるんじゃないか、毒ガスは苦しむから嫌だ、
色んなことを考えてしまう。

 どうしよう?という恐怖がクライマックスに達する。
心無しか遠くからヒューン、、、と音がする!!!
嗚呼、あの調子じゃ3秒後には落ちるぞ!身体が凍り付く、、、、



 というところで目が覚めた(笑)。
起きてもしばらくの間なんとなく空がこわかった。

 ひさしぶりに恐い夢を見ました。  


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空遊 [MAIL]

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