ここは六甲オリエンタルホテル。午後4:30をまわってから 呑気にもAfternoon Tea Setを3階のカフェPETIT AILEで注文 した空遊であった。神戸に来てから(芦屋に住んでいた頃を含め ると)早9年、そのくせ観光客でも真っ先に来そうな六甲山上近 辺に来るのは初めて。
AM12:00位に自宅を出て、そのまま道をず〜っと下って阪 神御影駅方面へ。幸い駅の1つ手前のバス停で神戸市バス16系 統六甲ケーブル下行きを発見、乗車する。代金は一律200円。 バスはJR六甲道駅、阪急六甲駅や鶴甲団地を経由してケーブル下 へ。ここからは観光地の気分。
ケーブルの往復券と山上バス(3日間乗り放題)のチケットが 組み合わさった「連絡割引往復乗車券」を1500円で購入。ヶ −ブルに乗る。緑の森の中をぐんぐんと進んで行く。街がどんど ん下の方へと遠のいて行く。空気の匂いが、山の緑の空気の匂い に変わってくる。空遊はこの匂いが大好きで、この匂いを嗅ぐと なんだか元気になってくる。ケーブルの「六甲山上駅」に到着。
ここからは六甲山上バスで移動。先ずはオルゴールの博物館、 HALL OF HALLS〜ROKKO〜へ。1200円で高山植物園との共 通入場券を買う。2階でオルゴールの演奏会。最初に聴いたのは 100年程前のドイツのオルゴール。蓄音機が発明され、普及す る前、今から100年位昔がオルゴールの全盛期だったそうだ。 柔らかく澄んだ独特の音。金属製の円盤に曲のデータが記録され ているので、それさえ交換すれば何曲でも演奏できるそうだ。た だし円盤の一周が約1分。その中に一曲を納めるため、アレンジ に大層苦労するらしい。また、オルゴールの中の金属部分だけを 取り出して音を鳴らしても非常に小さな音しか出ない。木の部分 が共鳴して初めて大きな音が鳴るのだ。試しに、オルゴールをお 持ちの方は家にあるタンスか何かの木製家具にくっつけて演奏し てみてほしい。きっといつもよりずっと大きな音が鳴るだろう。 それから電気仕掛けのアコーディオンとか、初期の自動演奏ピア ノと打楽器がコンビになっていてJAZZを演奏するやつとか、オル ガン、小太鼓、何故か木魚!まで付いた大音量フルパワー、フル セットのオルゴール(と呼んでいいのだろうか?)を聴かせてい ただいた。
オルゴールの音色が疲れた心に時に優しく、時にド迫力で励ま すかの様に響いた。
外に出てまたバスに乗る。今度は高山植物園。高地ならではの 植物を集めていて、例えばスイスの国花エーデルワイス(もっと 華やかな花だと思ってたんだけどな)なども見ることが出来る。 数年前に訪れた長野県の上高地とも通じるものがある爽やかな雰 囲気。とても同じ神戸市内とは思えない(笑)。
上品で可憐な花々が咲いていて、水も空気も清々しい。
すっかりすっきりした気分になる。園内の写真を撮っている人 がいたが、EOSとかCANONの高級カメラを三脚にセットしていて、 本格的だった。横からC@Mailで「ピコッ」と画像を撮って去って 行くeasy goingな空遊(笑)。
再び六甲山上バスに乗る。「東六甲回る十国展望台」に行くは ずだったのだが間違ってカンツリーハウスで降りてしまった。カ ンツリーハウスも色々遊べて楽しいところのようではあるが、一 人で来るところでは無さそう。また誰かと来た時にでも入場する ことにして一休み。
次のバスで「東六甲回る十国展望台」へ。ここには、
・回る十国展望台 ・六甲ビードロ館「プリズム」 ・NTT六甲天文通信館 ・展望パレス ・展望パレスレストラン ・六甲山ジンギスカンパレス
等々、いろんなものがある。回る十国展望台は、今日は今一つ 天候がすぐれず遠くの見通しが良く無いのでパス。余談だが登る には250円必要。ビードロ館はあいにく興味が無いのでこれもパ ス。そしてNTT六甲天文通信館!ここの建物がね、六甲山の頂上 からぴしっと宇宙へとアンテナを伸ばしていて、もしウルトラ警 備隊(ウルトラセブン)の基地施設が実在していたらこんな感じ なんだろうなってイメージですごく格好良い!内部では天体望遠 鏡で太陽の黒点を観察している様だった。また、非常に性能の良 い双眼鏡が展望の良いところに備え付けてあって、かなり遠くの こと、例えば遥か遠くの芦屋浜の国道43号線を走っている車が トラックか乗用車かといった位のことまで分かるのだ。感動。
外に出て、まだ食事をしていない事に気付き、レストランを探 す。展望パレスレストランと、その隣の食堂はいまいち食べる気 になれなかった。六甲山ジンギスカンパレスは高価だし、1人で 食べる感じの店では無かった。仕方ないや、こうなったら六甲オ リエンタルホテルで御茶でもしようと思い、再びバスに乗る。本 当三日間乗り放題のチケットを買ってて良かった。普通に何回も 乗ってその都度払っていたら値がかさんで仕方がないところ。
六甲山オリエンタルホテルは、メリケンパークのオリエンタル ホテルよりは地味でこじんまりした感じ(そりゃそうだ)。 Afternoon tea setはミックスサンド、焼き菓子+クリームと、ブ ルーヴェリ−ジャム、ケーキを1つ(空遊はapple pieを選択)、 それと飲み物(今日はice coffeeを飲んだ)。それで1200円 だった。味については、山の上で競争相手が少ないから特に問題 ないけれども、これでカフェとケーキ屋さんが過当競争している 芦屋−神戸間だったらちょっと厳しいかも知れないぞって感じ。 まあとにかく景色がとびっきりに素晴らしいので美味しい。今は この感じを楽しもう。ふふふっ。(Cafeで書いたのを夜中に入力 してます(笑)。ほら、いつもと少し雰囲気ちがうでしょ?)
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